変人日記

変人日記

物書き志望のヅカオタの雑記帳

妹との確執

先月のノー残業デーの水曜日のこと。

残業せずに早々と会社を出たのが18時40分頃。

早く帰れる嬉しさに、帰ったら何をしようか、録りためていた宝塚スカイステージでも見ようかと足取りも軽く、電車とバスを乗り継ぎ帰宅。

いつもの通り、ピンポーンとチャイムを押し、家族が鍵を開けてくれるのを待つ。

待つ。

…開かない。

扉を叩くも出てくる気配がない。

仕方ない、自分で開けるか。 そう思い、鞄を漁るも鍵がない。

あ、日曜違う鞄に入れたんだった…

と思い出したところで、

母と妹が映画を観に行ってることもついでに思い出す。

この時点で20時を少しまわったところ。

え、これもしかして入れないパターン?

いやいや、弟がいるだろ

と思いつつもとりあえずもう一度ピンポンと鳴らし、母に電話して確認をとる。

すると、弟が映画に行って、妹はリビングで寝ていると言われる。

え?寝てんの? 二回もピンポン鳴らしてんのに起きないの?

と、疑問を持ちつつ、起きてもらうために

ライン

携帯に電話

扉ドンドン

家に電話

ライン

扉ドンドン

携帯に電話

「おおおい、さっちゃーん」←妹はさっちゃん

家に電話

・ ・ ・

出ない 出てこない

これ本当に寝てるの? 出掛けてるんじゃないの?

急にバイト呼ばれて入ったとか… そう思って自転車を確認するも、自転車はあって。

疑問はだんだんと怒りに変わり、

何のために早く帰ってきたと思ってんだ! と怒りが頂点へ

矛先は唯一連絡のとれる母に

すると、鍵を持ってないお前が悪いとひっくり返ってくる矛先

とは言え、哀れな私のために今から帰ってくれるという

この時点で20時半

携帯の充電、残り18%

今レストランにいるという母が帰ってくるのにかかるのは、早くても一時間…

21時を回るというのか!!

そんな馬鹿な!

とりあえず庭にまわってリビングで寝てるはずの妹を確認しようとする

するも雨戸

仕方なく戸をこじ開けようとするも爪が割れる

何で私こんなことしてるんだろう…と情けなくなりながらも雨戸ドンドン

「おおおい、さっちゃーん」

ここまでくると、家の中で何者かに拘束されているんじゃないか?と思わざるを得ない

この雨戸ドンドンがもしかしたら妹を助けることになるかも…という妄想にかられ

雨戸ドンドン

「おおおい、さっちゃーーん」

の繰り返し

これ、犬でも飼ってたらまた違うんだろうなぁ…

とは言えこれ以上は近所迷惑

駅からバスに乗ってるのでお分かりのとおり、我が家は駅から離れた住宅地にある一軒家である

噂になるのだけは避けねばならぬ

「昨日の夜、騒がしいから何かと思って外出たら、あそこの家の一番上のお姉ちゃんが扉ドンドンしてたのよー閉め出されちゃったのかしら」

…避けたい

時刻は20時40分

玄関先でウロウロしてるのにも疲れたし、不審者に間違えられるのも嫌なのでとりあえず家から離れることにする

そうは言ってもファミレスどころかコンビニすら歩いて10分かかる田舎である

行くところなんてスーパーくらいしかない

そういえば腹も減った

拘束されているか、もしくは既に息絶えた妹を残して行くのは些か不安ではあったが、近所の人にバレて気まずい想いをするのも嫌だ

結局、自分の保身のためにスーパーに向かうことに

歩いて5分

途中、念のため交番を覗くも無人

まぁ、お巡りさんにお世話になるようなことはないと願いたいけれど

充電残り12%

少なくなると一気になくなるのはなんでなんだ

スーパーでパックのジュースを2本買い、チューチュー吸いながら外灯のない暗い道を歩く

手持ち無沙汰のあまり、残りの8%で家に入れない旨を友達に報告

「それもう死んでるんちゃうん\(^o^)/」 「うん、私もそう思うわ。じゃなくても耳鼻科連れてかなあかんわ」

家の前に舞い戻り、再度ピンポン攻撃

もはや無駄だとわかりつつも鳴らさずにはいられない

玄関前で懲りずにドンドンしているうちに手は赤くなり、時間は21時をまわり… 充電が切れた…

何回も電話させた妹のせいである

これは本当に母が帰ってくるまで待つしかないかもしれない

とは言え、手持ち無沙汰でただここで突っ立っているしかないのだろうか

半ば諦め気味に鞄をもう一度漁ると…

あった

タブレット

キャリア契約はしていないので、wi-fiがないとネットに繋がらない…

のだが、そこは家の前

外まで電波が漏れていました

不幸中の幸い

とりあえず手持ち無沙汰は回避できたので、 YouTubeで宝塚を見ることに

もういい。 宝塚に逃げよう そのうち帰ってくるだろう それまで宝塚にひたろう

なんかいいのあるかな、とドアを背にして検索

ガチャリ

え?

突然の音に振り替えるとドアの向こうにうっすら人影が

まさかと思ってノブに手をかけると

開いた…

まさか妹を拘束していた犯人か…!? と恐る恐るドアを開けると…

玄関にはスウェット姿で頭にタオルを巻いた妹が500mlのペットボトルを持って今にも立ち去るところでした

どう見てもお風呂上がり

「は?え?何してたん」 「お風呂入ってた」 「は?一時間半も?」 「(無視)」 「何回もピンポン鳴らしたんやけど」 「鳴ってない」

そんなわけあるか

「電話もめっちゃかけたんやけど」 「鳴ってない」

そんなわけあるか

「なぁ、ともちゃん一時間半もここで待ってたんやけど」 「どっか行けばよかったじゃん」 「は?」 「てか鍵持ってかないほうが悪いんじゃん」

謝 れ や

「いや、携帯やって鳴らしとったやろ」 「知らん」 「知らんちゃうわ」 「うるさい」 「うるさいちゃうわ謝れや」 「(無視)」

玄関の時計を確認すると21時40分

実質1時間半以上待ってたことになります

その5分後、母が帰宅

妹は結局その後一回も謝らず、 それどころか私と口をきかなくなりました

怒るべきは私なのにおかしくないか

鍵を忘れたのは私だけども、理不尽すぎやしないか

というわけでGWになっても妹はまだ謝りません

謝ってくれるのいつまでも待ってます。