変人日記

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物書き志望のヅカオタの雑記帳

ブラック企業ならぬ、ブラックサークルを作ってたのは私かもしれない

昨今、ブラック企業に関する問題が取り沙汰されていますが、社会人になって過去を振り返った時に、ふと思ったことがありました。

 

 

私、ブラックサークルを作ってたかもしれない。

 

 

もちろん会社じゃないので、給与面での不満とかはありませんし、活動時間は基本的に週2回の数時間だけなので、ブラック企業よりははるかに楽です。

 

でも、そんな楽な中でもブラック化を私が加速させていたような気がします。

 

 

◆所属サークルについて

私が大学四年間入っていたのは、かなりお堅めのイベントサークル。人数は全体で7、80人くらいかな。学内でもかなり大規模なサークルでした。

 

割とチャラいサークルかと思って入ったら、予想以上にくそ真面目で驚いたのをよく覚えています。

 

そんなサークルだもんで、やる気のある人とゆるくサークルを楽しみたい人、個人で作品作りに没頭したい人など別れてくるわけです。

 

その中で、気付けば私は「やる気のある人」に属していて率先してリーダーやらを務め、3年時には役職についていました。

 

 

◆当たり前だけど当たり前じゃないルール

先程お伝えした通り、活動は週2回の数時間です。

4月には年間スケジュールも渡しますし、いつどこで何時からサークルがあるというのは事前にわかってるので、特別な出来事がない限りは休まなくていいはずです。

 

必修の授業以外はなるべく被らせないようにするのは当たり前ですし、バイトで休むなんてもっての他です。

バイト理由での欠席が続く場合は会長直々にお叱りを受けます。

 

うちのサークルはグループ分けされていて、各自担当する仕事が違います。何部何課みたいな。その辺は会社と同じですね。

 

とは言え、部内会議とか全社会議もあります。議事録はありますが、細かいニュアンスなんかはわかりませんから、結局困るのは休んだ本人になります。

自分の仕事だけやってればいいというわけではありません。

 

 

◆残業の有無

 学内だといられる時間が決まっているので、会議や打ち合わせ、相談、学内でしかできない作業をサークル中に行い、それ以外の個人の仕事は持ち帰りになります。

もちろん、個人の仕事以外を分担して持ち帰ることもあります。

 

それこそ、こだわり派は持ち帰った仕事の深夜作業なんてざらです。

 

それぞれ納期がありますから、それに間に合わせなければいけません。

時には納期が早まったり延びたりすることもありますが、この納期もかなり前から決めてあるので間に合わない方がおかしいわけです。

 

私も、周りの子も作品作りに1徹2徹なんてしょっちゅうでした。

 

◆私のブラック化歴史

そんな厳しいサークルの中で私がしてきたブラック的行い。

 

今考えると「ちょっと行き過ぎだったな」と思うことでも当時は全くそうは思わず、異を唱える人の言ってる意味がわからん、くらいに思ってました。

 

【イベント前の病欠】

 

私が3年生で会社でいう部長職についていた頃、イベント直前の大事な時期に病欠で休んだ人がいたんです。

確か風邪かなんかだったと思います。そんなに重い病欠ではありませんでした。

 

イベント前は各個人単位で時間ごとにやることが決まっているので、休まれると、その分シフトの変更をして、配置を考え直さなきゃいけないわけです。

そのシフトを作成してたのは私だったので、おいおい勘弁してくれよ、という感じ。

 

自分の上の先輩たちは、それこそイベント前なんか冷えピタ&マスクで来てた人なんかもいたので、病気で休んだその誰かを「無責任だ」と違う部署の部長に愚痴りました。

彼女は「移されるより、早く治してもらった方がよくない?」みたいな正論を言ったのですが、「いやいや、そもそも本当に風邪かわかんないし」みたいな感じでね、私はその休んだ誰かを悪にしたわけです。

 

これは今考えても相当ブラックだな、と思います。

愚痴った相手は覚えてないみたいですが、私の中ではずっと引っ掛かっています。

 

 

【納期の強要】

 

毎年、サークル内で作品展を行っています。

テーマがあって、その中で技術やこだわり、各自のセンスを見せつけるために作品作りをします。

 

この人がどういう作品を作るのか、今後仕事を振り分ける為の参考にしたりするものです。

割とみんな楽しんでやってます。

 

この納期が予定より1ヶ月ほど後ろ倒しになったことがありました。もうできてる人は提出すればいいし、更にこだわりたいなら納期までに出してくれればいい。2作品目、3作品目を作ってもいいよ、と伝えてました。

 

それが、1つも作って来なかった後輩がいたんです。

 

だから、

時間は充分あったはずだし、やる気ないわけ?

明日まで待ってあげるから持ってきな

 

そう伝えたんです。

 

でも、結局作品は持ってこず、彼はその数ヶ月後にサークルをやめました。

 

彼にとって、うちはゆるく楽しみたいサークルだったんでしょう。それを私が壊してしまったんだな、と今ならわかります。

 

 

【人の前で叱る】

 

新入生が入ってくるとサークルの勧誘をしますよね。

うちは人数が多いのでシフトを組んで勧誘を行ってたんですが、ある日、時間になっても私以外誰も来ないって日があったんです。

 

椅子や机なんかの備品も運ばなきゃいけないのに誰も来ず、他のサークルの人に手伝ってもらいながら一人で設営しました。

 

さすがに私もキレて「もう新入生来てるのに誰も来ないんだけど」みたいな内容をメーリスで送ったんですね。

担当は何人もいるんで、一人一人送ってる暇はありません。

 

それを後から会議でつつかれたんですよ(シフトじゃなかった人に)。

朝早く(って言っても9時前とか)に全体メーリスで言うことではないと。関係ない人に迷惑だと。

 

まぁ、今考えたら人前で注意したことが不快だったのかもしれないですけど、一番迷惑被ったのは私ですし、来ない方が悪いわけで。

これに関してはまだ納得してないです。

しつこいですね、私も。

 

まぁ、でもこの3つだけあげてもブラックサークルの片鱗が見えますね。

 

自分が見てきたものだけを信じて、こうだったからこうしなきゃ!ルールからはずれるな!と頑なになっていた気がします。

 

悪しき、とは言わないけど、厳しいルールをさらに厳しくして伝統を守ってる、と思い上がってたのかもしれません。

 

今、サークルはどうなってるかわからないですけど、緩くなりすぎず、メリハリのあるサークルになってればいいな、と思います。