星組 ベルリン我が愛 観劇1回目
先日東京で初日をむかえたばかりの星組 ベルリン我が愛を二日目のソワレに見に行ってきました\(^o^)/
例のみちふうがいらっしゃってた神アドリブ回です。
宙組の凍えるようなロシアからナチスドイツなんて……暗いもの続きな感じだし、そもそも原田先生の作品て正直ちょっと苦手。
暗くて重い歴史物なイメージで宝塚感が薄い。
原田作品はビジュアルを楽しむモノと私の中では位置付けてます。
というわけでお芝居の方はそんなに期待してませんでしたし、期待してなくてよかったな、という結果に。
ここしばらく星組は一本ものが続いてたし、初挑戦のインド映画に大作スカピンと良作続きだったから期待してないなりに勝手にハードル上がっちゃってたところもあると思うんですけどね。
愛しの七海ひろき氏が敵側じゃなかったのは良かったんですが、全体的に各役が掘り下げられてなくて中途半端だったのが残念。
今回は別にいれなくてもよかったんじゃない?という役柄のわりに掘り下げられてたミッキーが一番おいしかったと思う。アドリブの場面もあったし。
逆に今回で最後のしーらんの出番は少なくて、登場人物少ないのにわざわざかちゃを専科から出演させる必要ある?と思ってしまう。
演出は宝塚でもたまに見る、出演者が雛壇にズラリと並んでる映画館の客席からのスタートも良かったし、所々映像を加えて場面転換してるのも新鮮だった。
最後の駅のシーンもターミナル駅感あったし、奥に向かって走っていくのが珍しくてよかった。
舞台の枠の役割もしていたフィルムの柱もレトロで可愛かった。
でも突っ込みどころはそれ以上にあって、
私の中で一番もやもやしたのが
ナチス色入れすぎじゃない?
ってこと。
大道具のフィルムの枠、会社をナチス側に売り渡した瞬間、一部が入れ替わってナチスのマークが出てくるんだけど、それがナチスマークだなんて知らないから「え、え?何?」ってなもんで。
その後の紅さんの歌で「ああ、これがそうなんだな」ってわかったけど、じゃあ鍵十字マークの後に出てきた水色のマークは何?
それに、あーちゃんがかちゃの部屋にお呼ばれした時の棚の上のヒトラーの肖像画。
これはなくてもいいのでは…?
前にニュースで欅坂46の衣装がナチスを彷彿とさせるとかいって結構問題になってたじゃない。
これはお芝居だからいいの?
事前にわかってる話だから?
うーん、それにしてもナチス関連は歴史に忠実にしようとし過ぎてる感があったかな。
それなのにさらっとフランスに国外逃亡できちゃうんだな、という矛盾。
ユダヤ迫害直前の時代みたいだからいけなくもないんだろうけど、ちょっと疑問。
ナチス側に売り渡された会社での初映画も
ナチスに屈せず撮りたいもの撮るぞ、おー!!!
ってやったのに、結構ナチス側に歩み寄ってない?という…
元々の台詞もちょっと反抗的な部分あったけど、かちゃがきたから最後に台詞変えたんだよね?
本来はナチス側に歩み寄って上映できるレベルの作品作ろうとしてたってことじゃん。
まぁ、殺されたら元も子もないし、現実的な妥協点なのかもしれないけど舞台としてはちょっとな…
あと、これはナチス関係ないけど、こっちゃんがスランプに陥ってた時の部屋。
空間使いすぎかよ
シェイクスピア思い出したわ。
そしてはるこ。
押し掛け女房でヒロインになった上、自分でプロのメイク断ったくせに、ジルの方が綺麗に映ったから文句ブーブーで友人を売るって…なんて女…
ただ、しーらんからかちゃへの密告の電話のあと、花道でのしーらんはるこのキスシーンはさすがの色気。
心の中で「ひゅーっ」てなった。
やっぱり原田作品はビジュアル楽しむしかないかな…
12月にもう一回観劇する予定あるし、かいちゃんのお茶会後だからまた違う見方できるかもしれないけど。
ちなみに、ブーケドタカラヅカの方はオペラで七海氏しか見てなかったので、
色気やばい
かっこよすぎる
おいいいいいいいけめんんんんんん
的な感想しかありません。
次回はちゃんと全体を見てきたいと思います。