変人日記

変人日記

物書き志望のヅカオタの雑記帳

凰稀かなめさんが退団して3年経ちました

2015年2月15日、

宝塚歌劇団6代目宙組トップスターの凰稀かなめさんが退団されました。

 

ご卒業後はライブ、舞台、ドラマと宝塚の外でも活躍され、現在はリーディングアクト「愛にまつわるいくつかの」を紀尾井小ホールで明日、2/18まで上演中です。

 

一昨日の2/15で退団から丸3年を迎えられ、なんだか感慨深かったので記事にすることにしました。

 

と言うのも、かなめ様は私がはじめて好きになったタカラジェンヌ

かなめ様の退団は私にとってとてもとても大きいものでした。

 


f:id:tomopun:20180217221400j:image

※卒業時に発売された写真集 宙 より

 

 

私がはじめて宝塚の舞台を見たのは小学4,5年生の頃。

轟さんの歌に魅了され、しばらく家でも真似して歌い続けていたものの、それ以上宝塚にはハマらず、入りたいとも思わず、そこで一旦幕を閉じました。

 

私が宝塚に再び出会ったのが2014年の11月末。今度はテレビの中でした。

 

そこで見たのが凰稀かなめ様です。

 

銀河英雄伝説」での圧倒的な美と「風と共に去りぬ」での演技に射ぬかれ、まっ逆さまに落ちていきました。

 

その時、既に彼女は退団を発表しており、慌てて友の会に入会するも もちろん売り切れ。

チケット譲渡サイトでチケットを買い漁りました。

 

家族内でもケチで有名な私が定価よりも高くなったチケットを躊躇なく何枚も買ってるわけですから、私自身も家族もびっくりです。

 

1階16列40番台の席から初めて生で見たかなめ様は本当に素晴らしかった。

※本当は愛燃えるで一度目にしてるはずだけど

 

一瞬CDでも流しているのか?と疑ったほどの美しく伸びやかな歌声。

王族のきらびやかな衣装にも負けない圧倒的な美。

色気たっぷりの低くて艶のある声。

ショーでのワイルドなダンス。

美しく翻るマントさばき。

女装での細く美しいおみ足。

フィナーレでのニッコリした笑顔。

 

一番はじめは記憶にとどめておけなくて「ただただ素晴らしかった」ことしか覚えてられなかったけれど、確かに夢の世界だな、と思える舞台でした。

 

予想以上の素晴らしさに、とにかく卒業までに沢山目に焼きつけなければ、と劇場に4回+ライブビューイングの計5回見に行きました。

 

ライブビューイングは渋谷の映画館で見たのですが、私も私の両隣の方も泣いておられて「ああ、二人もかなめ様の退団に悲しんでいるんだな」と思うと、今すぐ友達になりたい、この悲しみを分かち合いたいと思いました。

 

しかし、分かち合う時間は無く、私含め大多数の人は終わった瞬間にサッと立ち上がり、日比谷に向けて銀座線渋谷駅に猛ダッシュです。

 

車内には息を切らしながらハンカチで口元を押さえる白い服の方がチラホラ。

私もマスカラが落ちてないか手鏡でチェックしながら、日比谷に向かいます。

 

その日の日比谷は本当に寒かったのをよく覚えています。

とっても風が強くて、指先がかじかんで携帯を操作するのも一苦労なほど。

そんな中、劇場前の道路の両脇を白い服を着た人々が埋めつくし、かなめ様が出てくるのを震えて待っているのです。

私もシャンテ側のガードの後ろ3列目くらいに並び、お隣のご婦人と少しお話しながら、かなめ様の登場をいまかいまかと待ちました。

 

ワッという歓声と共に袴姿で出てきたかなめ様はとても清々しい顔で笑っておられ、寒さも写真を撮ることも忘れ、つま先立ちでかなめ様の一挙手一投足を見守りました。

(とは言え、携帯の画質粗くていつもお写真は撮りませんが)

 

それからは必死であまり覚えていませんが、翌日会社だというのに「帰ったら今日が終わってしまう」とその場から離れがたかったのは覚えています。

 

あれから3年。

沢山のジェンヌさんがご卒業されましたが、千秋楽に出待ちだけしに日比谷に行ったのは今のところかなめ様の時だけです。

 

ご卒業されてから、かなめ様は割と早めに女性に復帰されたように思うのですが、初の舞台であった1789を見に行った時の感動は凄まじかったです。

 

もちろんお芝居自体もすごかったのですが、つい半年前までオラオラしてたかなめ様が美しいアントワネット様になっておられたのです!皇太子の心配をされてる姿は息子を心配する母そのもの、フェルゼンとの忍ぶ愛ももどかしく…何よりかなめ様が宝塚の外で頑張ってらっしゃる姿に涙が出そうでした。

 

今年の1789ももちろん凰稀アントワネットを見に行きます。

 

定期的に舞台や雑誌でお姿拝見することは出来なくなりましたが、インスタでご活躍拝見できるので幸せです。

ただ、みりおんときたさんが登場しないな、なんて…

 

とにかく、私に宝塚の素晴らしさを教えてくれた凰稀かなめ様には本当に感謝です。

これからもかなめ様自身はもちろん、かなめ様が繋いできた宙組、そして宝塚を応援し続けます。

 

おしまい