変人日記

変人日記

物書き志望のヅカオタの雑記帳

困ってる人には少し強引にすべし

私は乗り物が苦手。

 

青春18きっぷの記事にも書いたんですけど、新幹線の閉塞感とかほんとにダメで、すぐに苦しくなります。

 

だもんで、駅で倒れたり吐いてしまったりということが度々あるわけで。

一度電車内でもやらかしてしまい、電車を数分遅らせてしまったことも。

 

自分でもどうにかしたいとは思っていて、食べ過ぎ、飲み過ぎはもちろん貧血で倒れないように鉄分のサプリを飲んだりもしています。

それでも正直何がきっかけでそうなるかわからないもので、対処のしようがないわけです。

 

そんな私を見て大半の人は無視するけれど、声をかけてくれる人、ハンカチをくれた人、お水を買ってきてくれた人…親切な人も本当に多かったです。

 

 

そんな中で私が一番印象に残ってるのが、

東急東横線で出会った子連れの女性

※子どもは小学5年生くらいだった

 

もう顔も覚えてないけど本当にありがとうございました!!!!!

 

 

何で東横線に乗ったのか全く覚えてないんですけど、1人で乗っていたら、前触れもなく急に気持ち悪くなり、

次の駅についたので、とりあえず降りようとホームに足を踏み出した途端、目の前がホワイトアウト

なったことない人は想像しにくいかもしれないけど、目の前が真っ白になって本当に前が見えなくなる。

 

ただ、そのまま倒れるわけではないので、見えないまま数歩歩いてホームでしゃがみこんでいたところをその女性が声をかけてくれました。

 

体調悪い人って

「すみません、大丈夫です」

って言いがちなんだけど、正直全然大丈夫じゃない。

でも、体調悪くて迷惑かけてごめんなさい、とは思ってる。

 

ご多分に漏れず、私も「すみません、大丈夫です」って言ったんですけど、この女性は「大丈夫、私医者だから」と言って、引き下がらない。

 

でも、なんとなくお医者さんならってことで私も気が楽になって、大人しくベンチまで連れていってもらうことに。

 

「目の前真っ暗になっちゃった?」

「こういうこと多いの?」

って話しかけながらベンチまで連れていってくれて、しばらくゆっくりしてたら大丈夫だと言うことと、お礼を言って別れました。

 

私はこれにものすごく感激したんです。

 

何故なら、

ベンチまで連れていってもらったのははじめてだった

から。

 

こっちも「大丈夫です」って言っちゃってるてのはあるんですが、ベンチまで連れていってくれる人は私の経験上は1人もいなかったんです。それこそ駅員さんでさえも。

 

彼女がお医者さんだっていうこともあったかもしれないけど、少し強引でも楽な環境にさせてあげるってのは大事だな、とその時すごく思ったんですね。

 

と、前置き長かったけどここからが本題。

 

 

 

先日、会社帰りにそこそこ満員の電車の扉近くに乗っていたら、私の前に立ってた高校生カップルの彼女がぴょん!と急に後ろに下がってきたんです。

 

なに急に?

混んでんのに動かないでよ

 

と思って見たら、その子の前に座ってた女性が口を押さえながらしずかーにもどしちゃってたんです。

 

なるほど、とは思ったけど、

彼女あからさまだなー、おい。

 

少し離れたとこにいたサラリーマンの人が気付いて袋あげてたんですが、カップルは目の前にいるのに何もせず。

 

挙げ句の果てには「次降りるだろうけど、ここにはちょっと座れないよねー」と小声で話す始末。

 

高校生まじか…と思いながら、

ハンカチ出そうと鞄に手を突っ込んだら、あいにく就職祝いに友達にもらったハンカチしか持ってませんでした。

もちろん、貸してあげたらそのまま使い捨てになるわけで…

 

ちょっと躊躇してしまったんですね。

 

私も経験あるけど、お水とかビニール袋はまだしも、ハンカチもらうのってかなり申し訳ないんです。

もう使えなくなっちゃうわけだし、買って返したくてももう会えない。

 

しかも、持ってたのがブランドものだったもんで余計に気を使わせそうだし。

 

 

そんなことをぐるぐる考えてたら、次の駅に。

しかし、彼女は降りない。カップルは当然のように移動。

 

 

カップルもいなくなったので、微動だにしない彼女を近くで見てみたら、マフラーも髪もどろどろだし、手の中にはもどしたものが入ってるし、顔もあげられない状態。

 

しかも、そのもどしちゃった彼女にすごいもたれ掛かって、ぐっすり寝てる女の子がいるんですよ。

あんた、髪の毛についちゃうよ?ってくらい。

 

まずはその子を起こすのが先かなと思って、

とりあえず彼女に「次降りますか?」と聞くも「すみません、大丈夫です」

 

「隣、お友達ですか?」と聞くも

「すみません、大丈夫です」

 

まぁ、そうだよねー…

 

問答無用で起こそうかと思ったけど、ビビって大声出されても困るし…

 

彼女が降りれば起きるだろうけど、座席(しかも端っこ)に座れてる分、最寄りじゃないならわざわざ降ろすのも可哀想かもだし…

 

そうこうしてたら駅についてしまって、結局私は何も出来ず降りたのですが、降りた後に上で書いた少し強引な女医さんの事を思い出してすごく後悔したわけです。

 

手の中にもどしちゃってるし、隣の友達もすごいもたれ掛かっちゃってるから自分の意思とは関係なく動けなかったんだと思うんです。

もちろん恥ずかしいってのもあると思うんですが。

 

私がすべきだったのは、

①声をかけて

②マフラーを袋に入れてあげて

③ハンカチをあげること

 

だったと思います。

でも、拒否られるのが怖くて出来なかった。

 

 

状況は違えど、自分は助けてもらったのに、人にしてあげられないなんて…情けない。

 

離れつつも動向見守ってた高校生カップルも、私がこの①②③が出来てれば少しは思うところあったかもしれないのに、私が何も出来なかった分、高校生も「こんなもんだよね」と思ったかもしれない。

 

ちょっと大げさかもしれないけれど、今回の行動で将来自分や家族、友達がそうなった時に助けてくれるかもしれない人を1人増やせたかもしれないんですよね。

 

そう思うと拒否られるのが怖いなんて…ほんと情けないなって思うんです。

 

次、同じような場面に遭遇したら、今度こそ少し強引にいこうと胸に誓いました。