変人日記

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物書き志望のヅカオタの雑記帳

舞台観劇は渋い趣味? ミュージカルって面白いの?

「ご趣味は?」と聞かれたら私は「宝塚歌劇を見に行くことです」と声を大にして言うのですが、他のヅカオタの皆さんはどうなのでしょう?

 

 

さて、今日のテーマは

舞台、観劇という言葉がもつ一般的なイメージについて

です。

 

 

舞台=渋い?

 

なんでこんな話をするかと言うと、GW前に後輩の営業くんとクライアント先に向かっていた時に「GWどこか行く予定とかってあるんですか?」と聞かれたんですね。

 

で、私はこう答えたわけです。

 

「舞台見に行くよ」

と。

 

半年以上前から楽しみにしていた1789の再演です。初演見に行った時の感動は凄まじく、再演が決まって絶対また見に行こう!と必死にチケット取りました。

 


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(行って来ました)

 

なので、顔から嬉しさを滲み出しながら「舞台見に行くよ」と言ったわけです。

 

そしたら返ってきたのが

「へぇ、渋いですね」

 

……渋い?舞台見に行くのが渋い?

 

演目の話はしてないけれど、1789は全く渋くない。というかむしろめっちゃ華やか。

いや、もちろん演目が渋いかどうかの話じゃないとはわかりつつも、別に能とか歌舞伎を見に行くわけじゃないんだけどな、とはてなマーク。

 

彼は私が宝塚が好きなことを知っているようで「宝塚ですか?」とそのあと聞かれたので、舞台=古典芸能と思っているわけではなさそう。

 

若い男の子からしたら、舞台を観劇するのって渋いのかァ…なんて思ったんですが、最近はアニメやマンガ、ゲームの2.5次元舞台なんかも増えてますし、歌舞伎だってワンピースやったりと若い人にも楽しめる演目が増えてきています。

 

それなのに舞台=渋いって思われるのはなんだかなぁ…なんて思いながらクライアント先に向かいました。

 

 

その日打ち合わせしたのは、アパレル関係の会社の役員の方でした。

30代半ばくらいのおしゃれな男性です。

 

この打ち合わせの中で「私、舞台見るのが趣味なんですが」とまたしても舞台の話をする機会があったわけなんですが、

 

こう言われたんです。

 

「へぇ、舞台?渋い趣味だね」

と。

 

 

私より年上の社会人男性をもってしても舞台=渋いというイメージなのか、と驚きました。

 

深堀りすることはなかったので、彼が舞台という言葉を聞いて何を思い浮かべたかわかりませんが、パッと「渋いね」という言葉が出たくらいですから、彼の中ではそういうカテゴリに属されているのでしょう。

 

 

そもそも 渋い とは

1 渋柿を食べたときなどの、舌がしびれるような味である。「―・いお茶」
2 はででなく落ち着いた趣がある。じみであるが味わい深い。「―・い声」「―・い色のネクタイ」「目の付け所が―・い」
3 不愉快そうな、または、不満そうなようすである。「―・い顔をする」
4 金品を出すのを嫌がるようである。けちである。「―・い客」
5 動きが滑らかでない。「湿気でふすまが―・くなる」
[派生]しぶさ[名]

渋い(シブイ)とは - コトバンク

 

今回に関しては、2の「派手でなく落ち着いた趣がある。地味であるが味わい深い」の意味でしょう。

 

趣味としてはお金もかかるし、大人の嗜み的なイメージがあるのかなぁ、と予想。

なかなかハードルも高いし、近寄りがたいんでしょう。

 

こうやってしっかりと意味を考えた上で考えると「大人の趣味ですね」と言われた気がしてきますが、言われた直後は渋い=マイナスイメージを持ちました。

 

もちろん、彼らがマイナスな印象で渋いと言ったのかはわかりませんがね。

 

まぁ、他の意味がマイナス要素のものが多いので仕方がないことです。

 

 

舞台=渋い と思う人は多分舞台を見たことがない

 

きっと、今回「渋いね」と言った男性二人は舞台(歌舞伎とかじゃなくて、それこそ1789とかマイフェアレディとか)を見たことがないんじゃないかなと思います。

 

まぁ、確かにそうそう見る機会もないのかもしれませんが、V6の坂本くんと多部ちゃんがTOPHATやるとか、福士くんが髑髏城やるとかニュースで取り上げられてたりするのに、お芝居はテレビ、ライブ、映画とは別のモノと思われているのでしょう。

 

マンガや小説でも「デートで映画を見に行く」という描写はあっても、デートでお芝居を見に行くことはありませんものね。

 

テレビから舞台に転向して活躍してる俳優さんだと、テレビに出てないだけで「芸能界やめたのかとおもってた」なんて思われることもしばしば。

 

昔は夏におっととっとしてカレーライス作ってたソニンが舞台で引っ張りだこの大活躍してるなんて、知らない人は知らないわけです。

 

 

それでも劇場は増え続ける

名古屋の中日劇場はこの春で閉館となりましたが、池袋には新しい劇場が出来ます。

 

供給は増えているわけです。

 

中日だって建物の建て替えで閉館しただけで、場所を移して再開する可能性だって十分ありえますし。

 

でもその供給を受けて喜んでるのって、舞台好きとその舞台に出ている俳優さんを好きな極々一握りの人だけなのでしょう。

 

一部の人間の中で供給を消化しているのはもったいないな、と彼らの「舞台=渋い」発言を受けて思いました。

 

 

と言いつつ。

 

星組のチケットが1公演分しか取れてないので誰かください。

 

 

追記:日テレの「一周回って知らない話」でミュージカルって何が面白いの?ってやってますね。

ちょうどいいタイミングでびっくりです。

 

「何が面白いかわかんない」って声多かったし、やっぱり取っ付きにくいんでしょうねぇ。