変人日記

変人日記

物書き志望のヅカオタの雑記帳

映画化 累 キャストのコレジャナイ感

以前、漫画のドラマ化についてブーブー文句を言ったわけですが、

 

 

まーた私の持ってる漫画が実写化することになりました。

 


f:id:tomopun:20180821143308j:image

 

現在13巻まで出ている松浦だるまさんの

ミステリー色が強く、ファンも多い人気作です。

 

これが2018年9月7日から芳根京子と土屋太鳳で実写映画化されます。


f:id:tomopun:20180821143615j:image

 

先日も二人でしゃべくり007に出てたし、ちょうど番宣しまくってる時期なので見かけたことある方もいらっしゃるでしょう。

 

▼主人公の淵累
f:id:tomopun:20180821235207j:image

 

▼顔を貸す丹沢ニナ

f:id:tomopun:20180821235231j:image

 

 

 

累の実写化自体は大歓迎

累が実写化するって聞いた時は正直、期待値高かったです。

口紅を塗ってキスをすると顔が交換される、という設定をどう映像で表現するのか、非常に気になるところではありました。

 

と言っても、顔が変わる設定のものってお話としては実は結構多いんですよね。

累のように人の顔と交換するものもあれば、お面のように顔を変えられるもの、美容整形で魔法のように別人の顔にしてしまうものなどなど…

 

以前、深夜か何かに顔が変わる系の単発のドラマを見た覚えがありますし、この設定で既に映像化されているものもあるわけです。

 

累はそのよくあるネタを深く掘り下げて、上手に魅せたお話だと思っています。

 

また、今回の映画はストロベリーナイトの監督が指揮をとるとのこと。

こちらは誉田哲也原作の小説を実写化したもので、私も好きな作品です。

あのゾクリとしたストロベリーナイト(全体じゃなくてイベント)の雰囲気が累でも見られるのかと思うととても楽しみです。

 

 

キャストのコレジャナイ感

そう、だから映画化されたら見ようとは思ったんですよ。

でもね、映画化発表されてすぐにキャストも発表されて(というか同時だったかな)、もー、見る気失せました。

 

今回、映画になるのは原作1~3巻までの累とニナがメインのお話。

 

その二人をやるのが土屋太鳳芳根京子って…

「旬」ということだけで選んだとしか思えないです。

 

まず、主役の累ですが、累は「美しい大女優の娘なのにこの世のものとは思えないような醜い女」であり「すれ違っただけで噂されるような醜悪さ」がないといけません。


f:id:tomopun:20180822085324j:image

▲初めて累の顔を見たニナ


f:id:tomopun:20180822085227j:image

▲累と顔を交換したニナ

 

それなのに芳根京子がやったら、「顔に大きな傷のある暗い子」にしかならないじゃないですか。

そもそも、口裂け女になったのも小学校の時だからね。それ考えるとただの暗い子でしかないよね。

 

それに対するニナは「圧倒的な美しさを持ち、それを鼻にかけている傲慢な女」であり「いつ発症するかわからない病気に怯える不安定さ」が必要だと思います。

 

それを「ちちんぶいぶい」で「ことのほか広し!」な土屋太鳳って…イメージ出来ません。

 

もちろん、お二人とも女優ですからそこは役になりきってくれるのでしょうが、私が思うこの二人ではダメな最大の理由が

 

累とニナのコントラスト

 

累とニナには美と醜、明と暗のはっきりとしたコントラストがなくてはいけません。

 

この二人のコントラストは見た目がパッと切り替わるのにももちろん重要ですが、ある時を境目に中身の明暗が入れ替わるんですね。

 

それを考えると、累とニナの役にはもっと分かりやすいビジュアルの差が欲しい。

 

なのに

 

 


f:id:tomopun:20180821194350j:image

 

そっくりかよ!!!!!!

 

 

二人ともが累とニナを演じるわけですから、あまり体型さがあってはいけないのですが、顔もそっくりじゃありませんか?

 

個人的に、ニナは菜々緒で、累は一般人からオーディションするのが良かったんじゃないかと思っています。

菜々緒のスタイルに合う醜い人を探す方がきつそうだけど

 

実は10巻発売時に、玉城ティナとコラボして、イメージビジュアルを発表してるんですね。

 


f:id:tomopun:20180821194834j:image

 

申し訳ないけど、こっちのほうがよっぽど累っぽさあります。

 

原作と映画は別物

度々、漫画原作の映像化作品については賛否両論議論がされます。

 

昔、ライター講座に通っていた時に出版社の文芸書担当の方が講師でいらした回があり、

担当していたある作品を映画化して、ドラマ化したって話をしてくれました。

 

その時に「本を読まない人でも、コンテンツとして触れて欲しいから選択肢を増やす」みたいなね、話をしてたんですよ。別の媒体で知って、最終的に本にたどり着いてくれればいいなっていう、ね。

 

その時はナルホドと思ったし、今もそうだよなーとは思っているんですが、これだけ乱立されると「テレビと配給会社が原作人気に乗っかりたいだけでは?」と思わざるを得ません。

 

もちろん、映像から入って原作を手に取る層も一定数いるのでしょうが、それによってどれくらい書籍の売上が伸びたのでしょう?数字で教えて頂けませんでしょうか。

 

今回の累にしても、漫画と映画を別物として考えれば良いのでしょうが、原作ファンとしては漫画とビジュアルが合っていないとどうしても反発が起こります。

 

内容も全く別物にしているならいいですが、結構がっつり寄せてきてるのにビジュアルだけ全然違うっていうのが我慢ならないんですよね。

 

気に入らないなら見なきゃいいんですけど、生きてるとビジュアルが目に入ってきますから難儀ですよね。

もちろん、映画は今のところ見るつもりないですが…

せめてどっちかだけでも累かニナらしさがあればな、って思う今日この頃です。