笑い事じゃない 海外旅行で食あたりになった話
実は今、アメリカのサンフランシスコに来ております。
旅行というか会社の研修で、十数人でやってきて、会社見学とか観光とかして楽しく過ごしてたんですが、日本に帰国する日になって突然、私だけ
私 だ け !
食あたり
になってしまいました。
だいぶ落ち着いてこれから帰国できることになったので、誰かの役に立てば…と思い記録しておくことにします。
発症
発症したのは帰国日の深夜。
ふと目を覚ますと午前2時を少し回ったところ。
寒さで歯が面白いくらいガチガチしておりました。
補足ですが、サンフランシスコは昼夜の寒暖差が日本より激しいです。気温は日本で確認してはいましたが、今年の日本は暖かい日が続いていたこともあり、旅立った10月中旬は衣替えするかしないか、という時期。
日本と同じくらいの気温だから…と大して変わらない装備で行きましたが、これはNGです。日本より暖かい格好をおすすめします。
ホテルは会社が用意してくれたところで、そんなに悪くはなかったのですが、設備が古く、暖房機器がついてたのですが、ほぼ送風。
布団はかなり薄っぺらいもので非常に寒かったです。
深夜に目が覚め、激しい寒気と押し寄せる吐き気、身体から発する熱に「あれ、ちょっとやばくね…?」と思いつつも我慢しながら寝ていましたが、あまりの寒気に30分に1度の確率で目を覚ましてしまいました。
起床
朝、と言っていい時間に細切れの睡眠から目を覚ますと、寒気はなくなっていたものの、吐き気と倦怠感、膝の痛みがあり、会社の人達と予定していた朝食をキャンセル。
この日はチェックアウトをして帰るだけだったので、ひとまずチェックアウトの12時まではのんびりしていようとベッドに横になりました。
この時は少し寝てれば回復するだろう、と思ったのです。
異変
実はお土産がまだ足りなかったので、10時頃近くのスーパーに行こう、と朝の時点では思っていたのですが、9時半頃に身体が痺れ始めました。
以前もブログで書いたことがあったと思うのですが、私はめまいや立ちくらみがたまにあり、その際に痺れを伴うことが多いので、今回もそれかな、と思っていたのですが、1時間経っても治らない。
普段は5分10分座ってじっとしてればすぐに元通り回復するんですけど、全くその気配がない。
それどころか、痺れは段々つってるような感じに変わり、両手の腕から下は完全に固まってしまいました。
手のひらはデフォルトがキツネの形みたいな感じで固まってしまい、どうにか手を開いてもすぐにキツネに戻るのです。
足は手ほどのつったような感じはないものの、痺れが酷く、部屋の中で歩こうとしても気持ち悪さと立ちくらみで3歩も歩けません。
顔も微痙攣を始め、この時点で段々焦り始めました。
少しでも解消しようと指を突っ込んで吐こうとしたら、面白いくらい出る!
ほぼ水分でしたが、4回ほど戻しました。
とりあえず着替えようと手を動かし始めたのもこれくらいの時間なのですが、結局着替えが完了したのは11時を回った頃でした。
原因を探る
まずは風邪を疑いました。
先日書いたしーらんのディナーショー前の1週間、私は珍しく風邪を引いていたんですね。
それがこのサンフランシスコの気候と慣れない環境で2週間経ってぶり返したのかな、と考えました。
風邪と熱なら吐き気も節々の痛みもおかしくありません。
つぎに二日酔い。
前日、食事の際にビールを大きめグラスで1杯とワインをグラス1杯飲んでいました。
友達と飲む時は生ビールをジョッキで3、4杯にサワーやら日本酒、ワインなんかを2、3杯飲んだりするので、この量は普段からいくと正直大したことないんです。
帰る時も特に酔っている感覚はありませんでした。
ほぼシラフで翌朝の朝食の約束をしていたくらいです。
あとは筋肉痛。
前日、ロンバートストリートというサンフランシスコで有名な曲がりくねった急な坂道を徒歩で登ったんですね。
日頃運動していないこともあって、これがかなりキツかった。
朝起きて膝の痛みがあったことから、激しい筋肉痛で痛みと倦怠感があるのでは?と考えました。
ただ、上記の症状で痺れや痙攣まで…っていうのは経験ないですし、吐き気があることから何か食べ物にあたったのでは?と考えました。
ですが、サンフランシスコにきてからの5日間、本当にみんなと同じものしか食べてないんです。
違ったものと言えば、ハーゲンダッツのアイスクリームのフレーバーだけでしょうか。
それでも少しシェアしたので、本当に私だけ違うものを食べた、というのがないんですね。
もしかしたら、他の人も同じような体調不良を発症しているのでは?とも考えましたが、特にそのような報告もありませんでした。
症状としては、
吐き気、痺れ、倦怠感、熱っぽさ、関節の痛み、寒気、全身のつり
とりあえず、上記の症状を組み合わせてネット検索するも、老人や乳幼児の熱痙攣ばかりがヒットして、全く役に立ちませんでした。
限界
11時を過ぎ、そろそろチェックアウトの準備をしなければと立ち上がったのですが、すぐに気持ち悪くなってベッドに逆戻り。
服を畳むことすら出来ません。
苦しくて泣きました。
さすがに限界だと思い、Facebookのメッセンジャーで今回の研修グループに助けを求めて連絡したのが11時20分頃。
固まった指でどうにか入力しました。
この時点で身体が固まってから1時間半以上が経過。
このまま下半身麻痺になるんじゃないか、とか死ぬんじゃないか、と本気で焦りました。
七海ひろきのお茶会DVDがそろそろ届くんで、死んでも日本に帰りますよ!わっはっは
なんて言ってたのに、本当に死ぬかもしれないとは。。
数分で駆けつけてくれた人が荷造り&水を買ってきてくれて、他の人たちも部屋利用延長の手配やジュースやら色々買ってきてくれました。
荷造りの際にヌーブラ見られたかもしらないけどしゃーない。
本当に有難かったです。
ギリギリまで休んでだいぶよくなったので、とりあえず空港に行こうとフロントまで降りたのですが、面白いくらい歩けない。
立っているのがやっとの状態。
体調不良の場合、乗機を拒否されることもあるらしく、それを考えると、バスで空港まで行って戻ってするのは無料だと判断し、延泊を依頼することにしました。
人に迷惑をかけたくない、真面目な典型的A型の私的にはわりと早い諦めだったと思います。
それくらいきつかった。
フロントまで歩いただけで、さっきまで休んでた分がリセットされたくらい体調が悪くなっていたのです。
正直、意識を手放したいとさえ思いました。
かなり心配かけてしまいましたが、一旦みんなは先に帰国し、役員と私と旅行会社の人と3人残ることになりました。
悪化
延泊の手続きをしてもらって新たな部屋に入り、すぐベッドで3時間ほど寝ました。
夕方目を覚ますと汗はぐっしょりかいていたものの、だいぶ楽になり、両手足の痺れもほぼ消えていました。
なんだ、これくらいで治るんだったら、延泊申し訳なかったなと思ったくらい。
日本語のわかるお医者さんのいる病院に予約を取ってくれたらしく、夕方からそこに向かうことになりました。
ちょっと治った感じがあったので、申し訳ないな、と思いながらも立ち上がろうとするも、立っていられない。
気持ち悪いとかじゃなくて、立っていられないんです。
まず、目が見えない。
いつもホワイトアウトが多いんですが、ブラックアウト。
支えてもらいながら歩いても3歩でしゃがみ込んでしまう状態です。
これは、昼にフロントまで歩いて行った時よりもひどい。
ああ、病院に行かないとダメなんだ…高額請求が怖いとか言ってる場合じゃねえな、と思いました。
部屋からフロント、フロントからタクシーまで何回しゃがみ込んだかわかりません。
道路でしゃがみ込んでアメリカ人女性に「Are you OK?」って心配してもらったくらい。
病院
日本語がわかる先生の病院はサンフランシスコのジャパンタウンにあります。
飲食店街のビルの2階に入ってて、まさかこんなところに?という雰囲気。こじんまりしたクリニックです。
確かUMEKUBO先生だったかな?
日系3世のおじいちゃん先生です。
アメリカは仕事は何時から何時まで、終わったらすぐ帰って家族で過ごす!というのが基本で、残業等はほとんどありません。結果が全て、という国です。
ですから、診療時間外の診察は基本受け付けてないらしいのですが、今回は予約を受付けてくれたらしく、どうにか診てもらえることになりました。
※あとから聞いたところによると、海外からの観光客の場合、高額の医療費が入るそうで、医者は儲かるのだそうです。
なお、診察代、処方箋代は保険で全てカバー出来るそうです。
ただ、救急とかだとカバーできない場合もあるそうなので、海外で病院を探す時はしっかり選んだ方が良いと思います。
ひとまず、高額請求されないとわかり、一安心です。
皆さん、海外旅行の際はケチらないで絶対に絶対に保険に入っておいた方がいいですよ。
本当に何があるかわかりません。
普段健康だからって過信し過ぎない方が良いです。
本当の原因
かなり待ちましたが、尿検査の後、日本語と英語を交えて丁寧に診察してくれました。
日本よりよっぽど丁寧です。
※今考えると、きっと儲かるからしっかり見てくれたんですね…
こんなこと書くのはなんですが、尿が普段と比べると信じられないくらいオレンジでした。
体調が悪ければ悪いほど色が濃いといいますけど、本当ですね。こんなオレンジ色見たことないんじゃないかってくらいです。
で、諸々診察してくれた結果、食あたりということが判明しました。
食 あ た り
え、え、みんなと同じもの食べてたのに私だけ食あたり??????
生もの何か食べたか聞かれたんですが、唯一あったのは3日前に食べたカリフォルニアロール。
酒かけてファイアーしてたので半ナマ状態ですが。
それしか思いつきません。あとはサラダとか、ハンバーガーに挟まってる野菜くらい。
でも、これもみんなで一緒に食べたものです。
私だけで済んでよかったですが…つくづく運がない…
先生がおっしゃるには、明日の帰国は多分無理だから、月曜日にしなさい、とのこと。
あと3日もサンフランシスコにいなきゃいけないのか、と思うと不安と罪悪感で泣きたくなりました。
回復
病院でそのまま処方してもらった薬(熱剤、胃薬、抗生物質、吐き気止め)を一通り飲み、ホテルに戻ることに。
飲んでから5分程しか経っていなかったのですが、足取りは先程よりしっかりしており、ホテルの部屋に戻るまでしゃがみ込むことはありませんでした。
翌朝は薬のおかげか痺れや痛み、吐き気はほとんどありませんでしたが、丸一日、薬を飲みながら安静にしておりました。
文庫本いっぱい持ってきておいたのが不幸中の幸いです。
だいぶ回復したので、さらに翌日の朝、シャワーを浴びたのですが、これはちょっとキツかったです。
でも動悸が激しくなった程度で吐き気等は伴わなかったので一安心。
帰国
旅行会社の人が頑張ってくれたおかげで、どうにか延泊2日で日本に帰国することが出来ることになりました。
正直、現時点では振り返っても笑えないくらいキツかったんですが、ブログのネタにもなったし、いい経験出来たかなと思います。
ちなみに足りなかった分のお土産をサンフランシスコ空港で調達したんですが、くっそ高かったです。
近くのスーパーで買った金額の2倍くらいして驚きました。
いくら免税って言っても空港では買わない方が良いよ!!!!!!!