ちょっとしたプレゼントに何あげる?私は本!
先日、会社の上司に自分のオススメの小説をプレゼントしました。
何かを貸してもらったとか、お世話になったとか、ちょっとしたお礼にプレゼントを渡すことって多いと思います。
私、七海さんのお茶会はいつもお友達に取り次いで頂いているので、毎回負担にならない程度のお礼を兼ねたプレゼントを渡すことにしているんですが、これが結構難しいんですよね。選ぶの。
1000円以下でかさばらないもの。
人にプレゼントするのは好きなので、選ぶのも楽しいんですが、結局いつもお菓子になってしまっています。
今回、ちょっとしたお礼のプレゼントに小説の文庫本をチョイスしてみたら、とっても喜んでもらえた&選ぶのもとっても楽しかったので、ちょっと紹介したいと思います。
プレゼントのきっかけ
上司(直接の上司ではない、男性)と取引先に打ち合わせ行った帰りに、ランチを奢ってもらったんです。
中華料理屋さんのランチで、1000円いかないくらい。
部下に奢るランチとしては相場というか。奢ってもらって言うことじゃないですけど、まあ、普通のお値段です。
仕事上はよく話するんですけど、プライベートのこととかってあまり話しをしたことのない人で。今回も初めて一緒にランチしたんです。
お昼ご飯を食べながら、色々お話して、上司も読書が好きだということを初めて知りました。
本が好きだけど、時間がなくて月2冊くらいしか読めない。
電子書籍反対派。
いつもは恋愛小説ばかりだけど、違うジャンルの本も読んでみたい。
ということで、私が何度も繰り返し読んでいる恩田陸さんの「黄昏の百合の骨」をその場でオススメしたんですが、この本ってシリーズものの二作目だし、結構暗いし。
オススメはしたものの、ミステリ初心者には不向きだったなって、夜、歯を磨きながら思ったんです。
それで、「今日のお礼にオススメのミステリ小説を買ってプレゼントしよう!」と思い立ったわけです。
プレゼントする本を選ぶ基準
私、自分の本は人に貸したり、売ったりするの嫌なんですよ。
なので、翌日の昼休みに書店に買いに行きました。
ミステリで読みやすく、グロくないものがいいなと思って、この辺にあたりをつけていました。
◆神様の裏の顔 藤崎翔
◆ドミノ 恩田陸
◆中庭の出来事 恩田陸
◆人生相談 真梨幸子
なんですが、実際に購入したのはこちら。
「少し変わった子あります」
文春文庫 森博嗣
決めてとなったのは、
・人が死なない
・短め
・話に区切りがある
→短い通勤時間に1つの章が読み切れる(読むスピードも具体的な通勤時間も知らないけど)
何より、殺人事件をどうにかこうにかする、というものより、日常に潜んでそうなミステリをまずは読んでもらいたかったんですね。
ボタンの掛け違いから生まれるような、そんなミステリ。
殺人事件ものも面白いんですけど、やっぱりこういうのがミステリの大前提じゃないかなと思うので。まずはここからミステリの面白さを見出してくれたら嬉しいなと思って選びました。
人にオススメの本をプレゼントするのめっちゃ楽しい!!
プレゼントしたら、めちゃくちゃ喜んでもらえたので、それはそれで嬉しかったんですけど、それよりも
自分のオススメの本を人に紹介するの、めっちゃ気持ちいい!!!
自分の引き出しの中から、その人に最も良いと思われるものを選びだすのがめちゃくちゃ楽しかったんです。
今回選んだ「少し変わった子あります」は、何年か前に池袋のLUMINEの上の本屋でたまたま目に留まって買ったんですけど、読み終わったあとに「これ買ってよかった!」って思った本なんです。
で、そういう感想を持ったことを数年経った今も覚えてるくらいに面白かった。
そういう感想を共有できるかもしれないと思うと、さらに嬉しい。
ランチを奢ったらオススメの本が届く新サービス
これ、社内ではじめようかな。
1000円程度のランチを奢ると、その人にあったオススメの小説が翌日お届けされるという…
本好きの人じゃないと利用してくれないかもしれないけど、これ結構面白いんじゃないかなー
小説は文庫で買ったら500円~800円くらいだから、金銭的にもあんまり損ないし。
部下への威厳も保てるし、オーダーメイドのオススメ小説がもらえるし。
ま、私、お昼は一人で食べたい派なんですけど。
ちょっとしたお礼に文庫本はピッタリ
読書が好きな人にしか適さないけど、ちょっとしたお礼のプレゼントに文庫本を渡すの、とってもオススメです。
美味しいお菓子もいいけれど、本はその人の身になるから。
小説との出会いって一期一会だし、それで人生が変わることもあるから、すごく意味のあるプレゼントになるんじゃないかなと思います。
どういう意図でこの本を選んでくれたのか…深読みしちゃったらキリないから、微妙な関係の人にあげるのはオススメしないけど。
今後、この上司にランチを奢ってもらうようなことがあれば、またオススメのミステリ小説プレゼントしたいなと思います。