変人日記

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物書き志望のヅカオタの雑記帳

星組 ANOTHER WORLD / Killer Rouge 観劇

楽しみにしていた星組さんの今回の公演!

 

ANOTHER WORLD / Killer Rouge

 

実は今回、母と私で初のチケット被りがあり、どうしたもんかと思っていたら、興味があるという友人が買い取ってくれたんですね。

 

こちらとしては助かったわけですが、

友人はこれが初観劇なので、これで彼女の宝塚の今後の見方が決まるわけです…

正直そこまでいいお席じゃないし、こんな形で友人の観劇デビューが決まってしまってよかったのかと頭を悩ませておるわけで。

 

また見たいと思うか、それとももういいやと思うか…責任重大です。

 

そんな重要な公演を友人より一足先に見てきたわけなんですが、

 

 

とりあえず思ったのは、

 

 

初観劇には相応しくない

 

ということ。

 

コメディだし面白いんですが、お芝居、ショーを通して初観劇の人にはオススメできないな、と思いました。

初観劇なら、宙の天河の方が絶対良かった。

 

 

というわけで、まだ1回しか見ていない現時点での感想を初観劇の友人が見るなら、という視点でご紹介。

 

 

お芝居:ANOTHER WORLD

今回は落語を題材にした風変わりなお芝居。

この公演が決まった時点では落語なんて笑点くらいしか見たことなかったので、勉強がてら(たまたまだけど)行ってきましたよ、落語。

 

これをどうお芝居にするのかと思っていましたが、紅さんにピッタリのコメディに仕上がってました。

 

まず、幕開きはチョンパ

和装と華やかなセットは宝塚らしさもあって◎。

白塗りじゃないので、堅苦しさもなくて初観劇でもとっつきやすくて良いと思います。

 

その後、紅さんが蓮の花びらに乗って登場。

幻想的な冥土の空気感をぶったぎるようなカラッとした関西弁から本編スタート。

 

個人的に、お芝居はお芝居として楽しみたいので、虚構と現実のハードルを下げる紅さんのアドリブ祭りは正直好きじゃないんです。

ただ、今回はそこの調和がとれてたというか…康次郎さんが紅さんにうまくはまっていて、アドリブが馴染みやすくなっているおかげで、あまりそのあたりは気にせずに見ることができました。

 

というか、お芝居を見ているというより、紅さん本人を見ているような。普段の紅さんを知っているからこそ面白かった部分もあるので、ここが初観劇の友人の目にどう映るか…少々不安です。

 

あとは、七海さんがとにかく可愛かった。

あれで研15?16?可愛すぎでしょう!

ええ、もちろん鯖も食べましたよ。

塩焼きですけど。

 

今回、七海さん、華形さん、こっちゃんの3人はわりと横一線のような扱いで、とにかく紅さんがでずっぱりの紅劇場です。これが吉とでるか凶とでるか…

 

あとね、これはもう、お前何様なんだよって感じなんですけど、美人座でのお芝居が長すぎて少々間延びしてた感が否めないかな、と。。

原作の落語がわからないので、はしょれない部分なのかもしれないですが、あこぎ姉さんを説得するくだりが長すぎて、彼女の存在が中途半端に目立ってしまってるな、という印象。

 

 

全体的に面白かったんですけど、宝塚感が薄いのと紅節が強くて初観劇には向きませんね。あと、れんれんが地味に強烈過ぎて頭に残る。

せめて観劇2回目だったら変わり種としてよかったのになぁ、と悔やまれます。

 

 

ショー:Killer Rouge

ショーは紅さんをフィーチャーした「紅」推し推しのダイナミックなショー。

 

しょっぱなからあーちゃんがオケピから出て来るという、スタートダッシュに勢いがあって、熱い星組さんらしい演出。

 

紅さんが出て来てからもオラオラ感すごくて、初観劇でもボルテージは上がるかな、と。

 

ただね、全体を通してお歌が聞きにくい。

早口なものが多いからかもしれないし、宙見たばっかりだからかもしれないし、私が七海さんばっかり見てたからかもしれないけれど、歌詞が聞き取りづらいことこの上ない。

 

あー、やっぱ宙から見せればよかったかも。。とまた思ってしまうわけです。

 

 

そして、今回のショーは全場面通して、ごった煮感がすごい。

1場面1場面がわりと独立しているのに、舞台と銀橋で重ねたまま話を進めるので、どこを見たらいいのか…

いや、私は七海さんか華雪りらのどちらかしか見てないんですけど。

 

(怪盗七海はスカステで見たのとまたウィッグが変わってましたね)

 

ついでに言うと、一貫したテーマみたいなのもよくわかんなかったです。

まぁ、まだ1回目だし、オペラ覗きまくってたから仕方ない部分もあるんで、次はしっかり見とかなければ。

って言っても友人はこれが(恐らく)最初で最後のANOTHER WORLD & Killer Rougeになるわけですが…

 

あと、今回友人に買い取ってもらったのが2階席なんで、客席降りの楽しさを味わってもらえないのが残念なところ。(これは私のせいですが…)

 

ただ、やっぱり星組は下級生にいたるまでビジュアルが素晴らしいですし、華もあるので、それだけでも楽しんでもらえるかな、という気がします。

 

これが中学生とかで、宝塚が好きになってジェンヌを目指す可能性が出てくるかもしんないってことだったら、もっと慎重に初観劇デビューを考えなきゃいけないけど、もう大人だからね、そこまで気にしなくてもいいかな。うん。

 

もしこれで宝塚好きになってくれたら、次は月組エリザ見てもらいたいな、と思っています。