変人日記

変人日記

物書き志望のヅカオタの雑記帳

友達に連れて行かれたレストランは

随分ご無沙汰してしまいました。

 

世の中ではコロナが流行しておりますが、私は今のところ元気です。

 

このコロナ、医療現場は大変だし、私も仕事に少なからず影響出てるし、もちろん早く終息して欲しいのですが、1ついい事もあったんです。

 

それが、気が乗らない誘いを断ることが出来るということ。

 

 

数年ぶりの再会

これはコロナが流行する2年ほど前(だったかな)のこと。

 

経緯は忘れましたが、高校時代の友人Aが近所(と言っても2駅か3駅か離れてたけど)に引っ越してきたことがわかり、比較的家の近かったBも加えて、3人でご飯に行くことになりました。 

 

Bとは頻繁にやり取りしていたのですが、Aと会うのはもはや何年ぶり?というレベル。

少なくとも10年は会ってない。

 

それでも年齢を重ねるにつれて、1年間がぐっと短く感じられるようになったアラサーな我々。

あまり時の流れを感じることなく、楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 

せっかく近くに住んでいるんだから、また近いうちに会おう!とその日はお別れしました。

 

 

2度目の再会

また近いうちに会おうとは言ったものの、前述の通り、1年間がぐっと短く感じられるようになったアラサーでありますから、1ヶ月なんて新幹線(ひかり)のように去っていくわけで。

近いうち=せいぜい3ヶ月~半年くらいを考えていたのですが、翌週には早くもAから次のお誘いがありました。

 

本当に近いうちだなwwと思いながら、了承の返事をしました。

家が近いとは言っても、Aと私に比べてBは少し離れていることもあり、今回は2人で会うことに。

 

Aの知り合いがレストランをしているので、そこに行かないか、と提案されました。

特にこだわりはなかったので、承知すると、指定されたのは少し辺鄙な駅でした。

 

そこに住んでいる人しか使わないようなそんな駅。

ピンとこなくて乗り換え案内アプリで検索したくらい。

 

なんとなく、この時点で嫌な予感がしました。

 

数年ぶりに再会した友人に…っていうのはよくある話だし。

でもね、まさかね。

 

それでも一応、駅名と料理のジャンル(イタリアンとか和食とか)で検索してみました。

 

出ない。

 

いや、出るのは出るんですけど、明らか違うだろ、っていう店しか出てこない。

知り合いのお店ってことだし、こじんまりしていてネットに載るようなところではないのかもしれない。

 

そう、自分に言い聞かせ、夫に「まさかそんなことはないだろうけど、もしかしたら」なーんて笑って出かけました。

 

 

知り合いのお店

指定された駅は、急にどこかの地方に飛ばされた?と思うくらい駅前に何も無く、今回のことがなければ絶対降りないような場所でした。

 

Aによると、店は少し離れているとのことで駅から15分…20分まではなかったかな…とにかく結構な時間歩きました。

 

はじめは高校時代の話なんかをしながら楽しく歩いていたんですが、進むに連れてAの足取りがゆっくりに。

 

申し訳なさそうな声で

「今から行く店、身内でやってる感じで…」

 

個人の家を改築って感じなのか?

 

とうとう足を止めて

「今から行く店、施設の中にあるカフェって感じで…」

 

美術館にあるカフェみたいな?

 

 

いや、もうわかってたんですけど…

私の仮説が彼女の言葉1つ1つでどんどんガチガチに固められていくのはわかってたんですけど、自分で自分相手に惚けながら、ゆっくりゆっくり歩いて着いた先にあったのは、

 

宗教施設

 

ですよねー…

 

 

宗教施設と怯える私

彼女の言った通り、施設内にカフェという形で店がありました。

 

詳しいことは避けますが、まぁ、想像していたような普通のレストランじゃなかったよね。

 

信徒の人がそこらじゅうにいて落ち着かないし、味もよく覚えてないです。

 

でも、Aが食事をしながらその宗教の良いところをちょくちょく挟んできたのはよく覚えてます。

 

以前、エステの勧誘の話でも書いたんですけど、私はとにかく押しに弱い。

ここで宗教の勧誘にあってしまったら上手く切り抜けられる自信がありませんでした。

食事中は勧誘された時にどう断るかで脳をフル回転させていました。

 

食事が終わったら、とにかく早く帰らなくては。

 

…と思っていたのですが、食事終了後、Aがお祈りをするので付き合って欲しいと言うのです。

 

残念ながら、これの断りパターンは考えてなかった。

 

「え、あ、うん…」

 

曖昧に返事をしてしまったため、Aについてお祈りの部屋についていくことに。

 

ここでも勧誘されたり、勝手に祈られてぼられたりするのでは…と身構えましたが、そういうことはなく、言葉通り、Aのお祈りに付き合っただけでした。

よく知らない宗教のお祈りはなかなか興味深かったです。

 

結局、勧誘されたりお金を請求されたりすることはなく(ご飯代だけ払った)、2時間ほどでその施設をあとにしました。

 

勧誘したかったのかどうか

駅までの道すがら、色々話してくれました。

元々ご両親が入っていて、幼い頃から信徒だったこと、毎週お祈りのために今の施設に通ってること、などなど。

 

私自身は無宗教ですし、実家も特に宗教を信じたりはしていません。

 

それどころか、私はキリスト教の学校に通い、兄弟は仏教の学校に通うという混沌っぷり。

クリスマスを祝い、正月には神社に初詣に行き、お盆にはお寺に墓参りに行く。(最近行ってないけど)

まぁ、日本人なんてそんなもんですかね。

 

幼稚園はカトリックで、日曜学校に通ったりしてましたから、宗教に全く縁がなくてめちゃくちゃ抵抗がある、とかではない。

 

ではないけど、やはりキリスト教や仏教、イスラム教などのメジャーじゃない宗教については「勧誘されるのでは?」という不安はあります。

 

今回、勧誘はされませんでしたが、宗教の良いところをちょいちょい話に挟んできたり、詳しい説明をせずに宗教施設に連れて行ったり。

 

最初から説明したら来てくれないってわかってたから、こんな騙し討ちのようなことをしたってことですよね。

説明されてからだったら、確かに行かなかったと思いますが。

 

それでも、Aにとっては幼い頃から慣れ親しんだ宗教施設なわけで。

なのに、そんな騙し討ちみたいなことをしないといけない、言い訳しながら連れて行かなきゃいけないって、言い方は悪いですが、良くないことに引き入れようとしてる意識があるってことでは?

 

メジャー宗教じゃないってことで偏見を持つ人が多いってこともあるんでしょうが。

 

Aは自分が信じてるものを否定されたり、友人関係を切られる可能性があったわけで、それを省みずに誘った勇気はすごいな、と思うんですが、勧誘するわけでもなく…そこまでの自傷行為をする必要はあったのでしょうか。

 

宗教で変わる友人関係

今回のことで距離を置いたり、友達辞めるなんてことはありませんが、まぁ、二度と行きたくはないよね。

 

定期的に誘われて徐々に引き入れられたりするかもしれないし。

 

その後も2人で会いましたが、例の知り合いの人がやってるレストランに誘われることはありませんでした。

本当に何がしたかったんや。

単に自分が信じてるものを紹介したかっただけなのか?

 

そして時は流れ、今年。

 

ランチに誘われたので了承したところ、例の店を指定されました。

 

ここで最初の話に戻るわけです。

ちょうど緊急事態宣言が出るかどうかって頃だったのでコロナを理由にお断りしました。

 

ランチはいいけど、あの店は嫌って…宗教施設に行きたくない!って理由しかないじゃないですか。

でもそれを伝えるのははばかられる。

コロナがあって良かった…と不謹慎ながら思いました。

 

ただ、次誘われたらどうしようかな…