「居酒屋探してるんですけど、こっちの方ってなんかありますかね?」って話しかけられたことのある人挙手
先週、会社からの帰り道にこの質問で声をかけられました。
「居酒屋探してるんですけど、こっちの方ってなんかありますかね?」
写真は前に行った日本酒居酒屋
実は、私この文句で声をかけられるのは3回目です。
しかも、全て同じ場所で。
パターンとしては
「この辺にちょっと飲めるような店ありませんか?」
「この辺で女子会できそうなお店知りませんか?」
三回とも平日の夜、ターミナル駅(っていうのかな)の駅近くです。
はじめて声をかけられたのは去年の夏の金曜日、時刻は21時前。
私は一人でポケモンGOしながら歩いてて、声をかけてきたのは同じくらいの年代の女性3人組でした。
化粧もしてないような地味めな人と、真面目そうな銀行員ぽい人とパリピ的な明るくハキハキしたお姉さん。
え、何仲間?という不思議な組み合わせでした。
「今から女子会できるような店探してるんですけど、あっち側とこっち側だったらどっちの方がありますか?」
割りと声をかけられたり、道を聞かれたりすることが多いのでまたか…くらいに思い、
「こっちは店少ないので、あっちの方がいいですよ」
と去ろうとするも
「あっち側でおすすめの店知りません?」
と聞かれ、ちょうど学生時代にバイトしてたお店があったので、売上増加にちょうどいいかと思って教えてあげました。
すると、早速メインで話しかけてきたパリピ姉さんがスマホを出して検索。
「えっとここがこれだから…あれ、どっちだろ…」
と地図を片手にブツブツ言い始めたので、自分のスマホで地図を出し説明。
正直、ここまでしてあげなくてもよかったなと思ったんですが、これも一期一会かな、と自分を納得させました。
あと、金曜に女子会したいなら最初から予約しとけよ、と思ったのも、仕事忙しくて時間読めなかったんだな、と無理やり納得。
元々コミュ力高そうな人だったんですが、このやり取りでだいぶ打ち解けたと思ったのか
「学生さん?」
「会社この辺なの?」
「よく飲みに行ったりするんですか?」
と質問攻め。
あまりのグイグイさに怖くなり、嘘を交えつつ返事をしてたんですが、
彼女の会社の近くのこのお店が美味しくてとか、
3人は飲み仲間で毎週金曜の夜に飲みにいってるとか、
自分たちの話をしてくれて、私の警戒心も少し解けていました。
金曜の夜なので早く店行った方がいいんじゃないか?とは思ったんですが、ずっと話してくるので去ることも出来ず、まさかの20分。
そうして、
「私たちお酒の趣味合うかも!これも何かの縁だし、よかったらLINE交換しない?」
とパリピ姉さんに言われました。
残りの二人も
「この子いつもこうなの、ごめんね(苦笑)
でも悪い子じゃないのよ(苦笑)」
的な感じで断ることも出来ず。
既に携帯を出してしまったので、スマホ忘れて…とか充電切れてて…の常套句も使えず。
それに何より早く帰りたかったので
もうどうにでもなれ!!!
くらいの気持ちでパリピ姉さんとLINEを交換しました。
その夜、パリピ姉さんからは今日のお礼と
オススメしたお店に行ったこと、
少し並んでたけど入れたこと、
とても美味しかったこと、
が送られてきました。
そうかそうか、それはよかった。
そう思ってその旨を返信しました。
それこそ一期一会やなぁ…と思って寝たわけなんですが、翌日何気なく「3人組 道聞かれた」とかのワードで検索すると、ある知恵袋が出てきました。
なんと、それが私と全く同じシチュエーションだったのです。
質問者は私の先をいっていて、
LINE交換の後に3回ほど遊びに行ったと言うんです。
それで、その3回目の時に人生を否定され何かしらに勧誘されたと(うる覚え)。
彼女は本当にこの出会いが嬉しかったらしく、友達だと思ってたのにショックだった、と書き込んでいました。
これを読み終わった瞬間「私、こういう一期一会的な出会いすごく好き!」と喜んでいたパリピ姉さんへのほんの少し生まれるか生まれないかだった「ちょっと強引だけど素直で良い人」という印象が砕け散っていきました。
マルチ、もしくは宗教などの何かしらの勧誘だったわけです
そのあと、すぐにパリピ姉さんのLINEはブロック。
こうなればタダのネタでしかありませんから、反面教師を兼ねて家族や友人、彼氏(今の旦那)に伝えていました。
色んな人に言って満足した翌週の水曜日。
同じ場所で「ちょっとすみません」と男性に声をかけられました。
「この辺で軽く飲めるような居酒屋探してるんですけど、あっち側とこっち側だったらどっちがいいですか?」
その瞬間、鳥肌がざわっと立ちました。
見ると、同年代らしい男性と女性二人の3人組。
驚いて一瞬黙ってしまったら
「こっち側とあっち側だったら、あっち側の方がいいですかね?」
と男性。
「あ、あっちはお店少ないので、こっちの方がいいと思いますよ」
それだけ伝えてサッと帰りました。
まさか翌週に同じ手で声をかけられるとは。
驚いたのはもちろんですが、まず思ったのは
誰に声かけたかくらい共有しとけや
ということ。
まぁね、大きい駅だし、時間も違うし(会社の最寄りは別の駅だって嘘ついたし)、まさか二度も同じ人に声かけるとは思わないのかもしれないけどさ
私ってそんなに声かけやすいんだろうか…
その時は初回でそういうのだとわかったんで、早々にブロックをしてその後はやり取りしないで済みましたが、1回目の時点で怪しんでググらなかったとしても、流石に2回連続同じ文言だと怪しみますわ。
このこともまたネタとして喋り、すっかり忘れかけていた一年後。
女子大生風の二人組に声かけられました。
「居酒屋探してるんですけど、この辺なんかありますか?あっち側とこっち側だったらどっちがいいですか?」
面白いことに、毎回あっちに行くべきかこっちに行くべきか聞いてくるんですよ。
これね、二択で質問されるとついどっちかで答えちゃう心理的なやつらしいです。
で、答えたら答えたで、答えてしまった手前、断りづらいんだそう。
ラブホの上野さんでやってました。
言われてみれば、あっちって答えて「オススメの店は?」って聞かれた時に、あっちって言った手前何かしらのオススメ教えてあげなきゃって気になったのかもしれません。覚えてませんけど。
この女子大生風の二人組の時は「居酒屋探してるんですけど」でもうピンときたので、立ち止まらずスルーしました。
スルーしてる隣で「あっちとこっちどっちがいいですか」とまるで与えられた台詞は言わなきゃ!みたいな必死さで言ってました。
新人さんなのかもしれません。
もし、次声かけられたら
「あれ?こないだもこの辺でお店探してましたよね?スマホで検索したらいかがですか?」
くらいの強気で返してやろうと思います。