変人日記

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物書き志望のヅカオタの雑記帳

宙組 天は赤い河のほとり ライブビューイング観劇

前回感想を綴った宙組公演、天は赤い河のほとり/シトラスの風 Sunrise、結局ライブビューイングも見て参りました。

 

ライブビューイングで見るのは、白夜の誓い、黒豹のごとく、ケイレブハントに続いて4作品目になるのですが、大劇場でも見たあとにライブビューイングでも見るというのはなかなかに良かったので、今回はライブビューイングの良さと前回書けなかった、ショー シトラスの風Sunriseについて書いていきます。

※白夜の誓いは劇場でもライブビューイングでも見てるけど、かなめ様退団でそれどころじゃなかった

 

 

今回、ライブビューイングを見たのはギロッポン

 

六本木ヒルズに併設されたTOHOシネマズです。

本当は別の場所がよかったんですが、チケット購入出遅れたのでやむなく六本木になりました。

ただ、そのまま出待ちに行くことを考えたら、六本木で良かったと思います。

 

まずはライブビューイングのメリットデメリットを。

 

メリット

・オペラで追い回さなくてもハッキリ見れる

・ストーリーが掴みやすい

・新しい発見がある

・前の人の頭で見えない、なんてことがない

・幕間にトイレに並ばなくて済む

 

デメリット

・カメラワークが下手くそだと悲惨

・余計なものが映り込む可能性がある

・個人的に見たい部分が見れない

 

もちろん、事前にカメラワークのテスト等してるんでしょうが、お芝居のほうで暗がりの下級生をパッパッと1秒にも満たないような時間だけ写したりと「ヘタクソか」という部分も少々見受けられました。

 

下級生まで幅広くスポットライトを当ててくれるのはありがたいんですが、画面切り替わりまくると酔うから!!やめてください。

 

逆にこの人が見たい!って時に他の人がアップになってて見れないとか、引きで映してて見れないってのは多々ありました。

 

あと、ショーが始まったすぐ後にあったんですが、カメラの前を人が横切るというアクシデント。

しかも二人。

すぐに画面切り替えてましたが、幕間なのに遅れてくんなよなー、というのが正直なところ。しかも千秋楽だし。

それに真正面カメラの前を横切るということは一番近い扉から入らなかったということ。

どんな事情があったかわかりませんが、遅れているのがわかっているなら一番近い扉から入って、なるべく人に迷惑をかけないようにするのがマナーじゃないかな、と思いますよ。

 

 

ただ、デメリットはこのくらいで、基本的にはライブビューイングとってもいい!です。

 

 

オペラで追い回す必要がない

アップで見るために我々は常にオペラを構え、ご贔屓を目で追いかけ回しているわけですが、ライブビューイングだとその必要がありません。

アップも引きもカメラがおすすめを映してくれるので、オペラを構えた時の0.何秒の見落としをしなくて済みます。

 

 

ストーリーが掴みやすい

ライブビューイングだと、カメラがその場面のオススメを映してくれる=ストーリーのメインをなぞってくれるので、ストーリーを掴みやすいです。

前回の観劇感想で、舞台をうまく使ってるが見落とす可能性も、と書きましたが、ライブビューイングだときちんとそれぞれを切り取ってくれていたので、見落とすこともなく、ストーリーの把握ができます。

 

劇場で見た時は、あき様とせーこちゃんが裏取引してたからどーのこーのの部分がよくわからなくて、なんであき様幽閉されんの?って思ってたのですが、ライブビューイング見て「あー、そういうことか」と納得できました。

(劇場では遥羽ららばっかり追っかけてた)

 

 

新しい発見がある

銀橋で真風&星風コンビが日本に帰る帰らないの話をしてる場面、真風カイルがハートを刻んだタブレット(石板)を星風ユーリに渡すんですが、ここ劇場だと見えてなかったんです。

オペラ構えてたんですけど、顔ばっか見てて気付きませんでした。なので、これが見えたのはよかったな、と。

 

あと、これは一緒に見た母の話なんですが、彼女は普段真風氏ばっか見てて他の人は見てないんですね。

そんな母が強制的に真風氏以外を見せられ、他の人の魅力に気付いちゃったわけですね。

 

「ねえ、あの弟の人、誰?」

 

お芝居終わってすぐに真顔で聞いてきました。

 

前回、私がべた褒めしまくったずんちゃんが母の目にも留まったようです。

親子ゆえか、ずんちゃんが素敵すぎたのか。

 

そして、今回宙組大劇場デビューのキキちゃん。

 

「悔しいけど、花組から来た人輝いてるよね」

「いや、でも宙組には愛ちゃんがおんのになぁ」

「やっぱスターのオーラがある気がするわ」

 

と愛ちゃんを盾にして予防線を張っている母ですが、キキちゃんに落ちるのは時間の問題な気がします。

 

 

前の人の頭で見えない、なんてことがない

宝塚歌劇の劇場はどこの席からもしっかり舞台を見渡せるような造りにはなっておりますが、それでも前に座高の高い人がいると「上手が全然見えへん!」なんてことがままあります。

 

ライブビューイングは映画館なので、言うまでもなくそんなことはありません。

劇場と比べると段差も急ですし、画面に前列の人の頭が被ることもありません。

 

幕間にトイレに並ばなくて済む

まぁ、これは映画館にもよるかもしれませんが、一幕終わってすぐにトイレに並ぶ、みたいな必要はないです。

少なくともギロッポンヒルズの映画館は並びませんでした。

 

 

と、こんな感じでメリットの多いライブビューイング。あとでスカステでやるかもしんないし…と思うかもしれませんが、カメラワークは違うのでどちらで見ても損はないです。

 

 

で、前回書けなかったショーの感想を…

 

この公演が決まったとき「まーたシトラスの風かよー」って思ったんですが、よく考えたら生でシトラスの風見たことなかったんですね、私。

 

再演なので見たことのある場面が多いですが、テレビで見てもなんとも思わなかったのに、今回見てとってもいいなって思ったのが、まどかを真風&芹香で取り合う舞踏会の場面。

 

生で見たからっていうのもあるかもしれませんが、3角関係に翻弄されるまどかの苦悩みたいなのが見えて、とても良かったです。

まどかはああいう影のある女的なのも似合いますね。未亡人感ある。

 

あとはやっぱりシトラスの風。

チャラーン、って音楽鳴り始めて「キターーーー!」ってなりました。

 

さすがの迫力ですし、なによりやっぱりコーラスに圧倒されます。これは宙組ならではですね。

あとは個人的に、なんだかキビキビ動いてるまどかが面白かったです。

トップ娘だからわりと優雅な振り付け多いし、ね。

 

 

唯一残念だったのが、エトワールがまどかだったこと。

このシトラスの風はトップコンビの出番が多くて、下級生娘役の見せ場があんまりないんですよね。

 

なので、今回はまどかじゃない方がよかったと思います。

舞台構成上、エトワールがまどかであった方が都合よかったのかもしれませんが、他の娘役のチャンスを奪ってまでトップ娘にさせなくてもよかったんじゃないかと思いますけど…

 

宙娘は激推し以外埋もれていく傾向にありますから、なるべく広くチャンスをあげて欲しいです。

 

それでは今回はこんなところで。

 

星の東京公演が楽しみです。

花組 冬のラインナップ

普段花は見ないんですけど、そこここで話題になってるし、他組に余波がないとは言い切れないので、私も触れておきたいと思います。

 

花組 冬のラインナップ発表  

 

Delight Holiday

期間:11/30〜12/9

主演:明日海りお、仙名彩世

舞浜アンフィシアター

 

メランコリックジゴロ / エキサイター2018

期間:11/22〜12/16

主演:柚香光

全国ツアー

 

蘭陵王 美しすぎる武将

期間:11/20〜12/10

主演:凪七瑠海 

シアタードラマシティ、KAAT神奈川

 

…と、今回の花組は3つにわかれるわけです。

 

 

舞浜アンフィシアターってどこやねん、というツッコミはありつつ、それより気になったのが

カレーの全ツ

 

普段花組見ないんであんまわかってない私が言うのはなんなんですけど、ビジュアルモンスターってほどれいちゃん素敵だなって思ってない。

単純に顔がタイプじゃないってのもあるんですけど、2015年のお正月だったかな、タカラヅカニュース内で各組95期がクイズとかゲームとかやってた回があったんですけど、花組のやつ見て「喋り方がちょっとな」って思ったんですよね。

それが今でも尾を引いてる。

 

 

去年の花組全ツ見に行きましたけど、キキちゃんみたいにマイナスイメージからの「え、やば、めっちゃかっこいいじゃん」って感想はなく、「歌残念やな」という印象しか残りませんでした。

 

なので、れいちゃんは全ツを務められるほどの器なのか?というのが正直な感想。

 

1期上でもたまきちはどっしりしてた分、れいちゃんは頼りなく見えちゃう。

たまきちはみやかちゃに並べられて揉まれてたけど、れいちゃんはさほどの障害もなく舗装された道が用意されてるイメージ。

 

きっとヒロインは華優希ちゃんあたりで、スタンは…わかんないけど、下級生男役でしょう。

まじごめんやけど、新人公演感ありそう、って思っちゃうのは私だけか?

れいまいだったら見てみたいけど、マイティはかちゃの方で2番手やるかな?

 

ほんで、

チェンジチェンジチェンジワーーールド♪

もやるんでしょ?

へにょへにょしたれいちゃんとか想像できん。アフターはすげー想像できるけど。

 

 

ここでかちゃを花組にもってきたことで、みりおさん退団フラグでれいちゃんとの繋ぎにかちゃを入れる説があがってきてますけど、それならキキちゃん異動させなきゃよかったんじゃ? 

 

かちゃをトップにしたかったのなら、少し時間かかるけど、真風のあとに宙に戻すって手もあったと思う。

 

どちらにしろ、ここでれいちゃんをトップにもってくるのは時期尚早すぎるのでは。

やっぱりもうちょいみりおさんには続けてもらって、みりおさんの下で経験積んでもらうのがいい気がするけど。

 

どうか他の組に余波がありませんように。

 

宙組 天は赤い河のほとり 感想

遅くなりましたが、宙組 天は赤い河のほとり/シトラスの風 Sunrise見てきました!

 


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いや、今回ほんとめちゃめちゃ良かった!

1階10列目どセンターの見やすいお席だったし、最高でした。

 

原作の篠原千絵先生が自腹きって何回も見てるってだけで大成功じゃなかでしょうか?ね?ね?

 
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というわけで、今回も観劇の感想です。

 

お芝居 天は赤い河のほとり

今回のポイントは3つ!

 

①小柳先生の舞台の見せ方

②キャラクターとのジェンヌさんの相性

③まかまどお披露目公演として

 

 

 

①小柳先生の舞台の見せ方

今回の脚本、演出は小柳奈穂子先生

 

見ててわかりやすいものが多く、宝塚で好きな作品は小柳先生のものが多い。

 

その小柳先生が今回挑むのが漫画原作の「天は赤い河のほとり」。残念ながら原作は漫喫で途中までしか読んだことがありません。

 

原作は全28巻の大作で歴史モノという…下手にはしょると余計ややこしくなりそうだし、登場人物も多い作品。

こないだの月組みたいに見せ場を繋ぎ合わせていくだけになったら嫌だし、どうやって作ってくるんだろう、と思っていました。

 

でも、そこは小柳先生。

駆け足になってしまうのは仕方ないですが、世界観を大切にしつつも盛り沢山の見せ場を緩急つけて表現してたのにはさすがだな、と思いました。

 

何より感心したのが、場面のスポットライトを一ヶ所に集めるのではなく、その時のその場所として扱っていること。

 

階段上、舞台中央、銀橋の3つをフルに使って、短い時間の中でうまく工夫されてらっしゃるなと思いました。

 

例えば、愛ちゃん演じるマッティワザとの戦が終わった場面。

階段上ではまどか演じるユーリを「女神様バンザイ!」と称える民衆とユーリたち。

舞台中央では真風さん演じるカイルがキキちゃん演じるラムセスと言葉を交わす、とか。

 

祭りの場面ではカイルたちが踊って盛り上がってる後ろで星条さん演じるウルヒが瑠風、の二人に怪しい術をかけてるとか。

 

舞台じゃないとできない見せ方

 

だなと思いました。

ただ、ご贔屓をオペラで追ってると見えない部分なので2回以上見るしかないですね。

 

あと、印象に残ったのがプロローグ

新作のプロローグでこんなに胸が高鳴ったのは桜華に舞え以来でしょうか。

 

登場人物が次々出て来るんですけど、まずここで世界観にグッと引き込まれます。

とにかくビジュアルが素晴らしいですし、戦隊モノのショーのごとく一人一人にスポットライトがあたって「うおおおがんばれえええ」ってなります。

あっち行ったりこっち行ったりするユーリもこの古代オリエントに翻弄されてる感じが出てて、感覚的にわかるのもいいな、と思いました。

 

 

②キャラクターとジェンヌさんの相性

私は原作を途中まで、しかも1回しか見てないので全く覚えていませんが、全体を通して各キャラクターの完成度が高かった、という声が多いみたいですね。

 

まずは、カイル役の真風氏。

めっっっっちゃくちゃ似合ってました。

 

真風氏の顔立ちはオリエンタルな雰囲気にぴったりですし、壁ドンやお姫様抱っこなどもただきゅんきゅんさせるだけでなく、真風カイルの包容力が滲み出てて、見てるだけで幸せ。

 

それにしても真風氏は宙に来てからというもの、王子とか王様役が多いですね。

今回のカイル王子はあんな色男な見た目なのにものすごく誠実というギャップが普段の真風さんと重なる部分もあり、適役だったんじゃないかな、という印象。

 

 

ユーリ役のまどかは相変わらず幼い感じはありつつも…

役柄的には等身大に近くてぴったりだったと思いました。

さすが歌も上手ですし、小柄な分、小回りきく感じがアクションシーンで表現されてて良かったな、と。

ただおてんばなだけでなく、しっかりと意志を持ってる感じがとても好感が持てました。

 

 

お次はラムセス役のキキちゃん。

愛ちゃん大好きなので、キキちゃんが来なければ…なんてことを考えたのは一度や二度じゃありません。

 

が、今回初めてキキちゃん見て「何この人めっちゃやばい」って思わされちゃったのが宝塚の恐ろしさですよね。

 

…はぁ。

キキちゃんめっちゃかっこよかったです。

浅黒い肌に金髪のイケメンってなんやそれ。イケメンか。

カイル王子との対比もよかったですし、あのチャラい感じがキキちゃんにぴったりだな、と(キキちゃんのことよく知らないのに)思いました。

 

 

マッティワザ役の愛ちゃんは、とにかく出番が少なくて泣ける。

ほぼ最初と最後だけ。

戦の部分で見せ場はあるものの、本当に駆け足でストーリー構成上いれなきゃ後に繋がらない部分なんだろうな、というのが見ててわかりました。

だから、心の動きは想像するしかなく、とにかくここでマッティワザはユーリを気に入ったんだな、と納得させるしかありません。

 

ただ、黒髪ロングの残虐な王子は背の高い愛ちゃんによく似合ってました。

出番は少なかったけど、愛ちゃんだから似合ってたのも事実。

にしても愛ちゃんは相変わらずアクの強い役が多くて、見てて楽しいです。

 

 

第4王子ザナンザはずんちゃん

ずんちゃん死んじゃうの早すぎいいいいいいい!!!!

 

私、今回のずんちゃんのビジュアルめちゃめちゃ好きで。過去のどの作品よりもズキュンと来ました。よくわかんないけど、すごいかっこよかった。

だから早すぎる死に泣きました。

 

マッティワザに勇敢に飛びかかっていったユーリは何故ここで加勢しないのだ。ずんちゃんに剣の稽古つけてもらってたんでしょ?

ここでユーリがどうにかしてたらずんちゃん死なずに済んだかもしれないのに!今回は早々に退場される面々が多いのが残念です。

 

 

ハディ役は今回の大劇場から宙組生として参加する天彩峰里。

二番手娘役扱いなのかな?と思いきや、ショーの並びはららより後。

100期生でまだまだ若いけれど、同期がトップ娘役をやってる宙に来るのはちょっと複雑なんじゃなかでしょうか。

みねりのハディはしっかりしたお姉さんって感じ。あのポニーテールは半分地毛でしょうか?とってもよく似合ってました。

出番や見せ場は多くなかったけど、メインメンバーですし、宙でも頑張って欲しいなと思います。

 

ティト役の愛海ひかるくんは大抜擢ですね!

今回は愛ちゃん、ずんちゃんよりよっぽど出番も見せ場も多かったのではないでしょうか。すぐ死んじゃうけど。

動きも声も少年らしい幼さがあり、ユーリとの絡みもとっても可愛らしい。

何より自ら冤罪を被りに行った場面がすごかった。

言い出す時、すごく迷いながらも殺されるとわかってるのにカイルを助ける為に勇気を出したこと。カイルを本当に慕ってるのが見てとれたし、思い出しても泣けます。

 

あきさまのネフェルティティもお見事。

愛ちゃん同様、出番は少ないんですが存在感は抜群。

親書が見つかって身柄拘束の流れはよくわからなかったけど、エジプトの女王としての高貴さやプライドの高さがすごくよく出ていてお似合いでした。

あれはアムネリス様のお衣装と同じかしら?スリムなあきさま、サラッと着こなしていて男役には見えなかったほど。

 

それ以外だと、妃様の一人としてカイルを追っかけ回していたせっちゃん、おさよの2人がめちゃめちゃ可愛かったです。

おさよはオレンジの衣装がとっても似合ってたし、エクボがめちゃめちゃ可愛い。

成績良いし歌もうたえるのにもったいないなといつも思います。

 

ナキアの娘時代を演じてた華妃まいあーも良かった!

まいあーは新人公演ではナキアを演じるので役も深めやすかったんじゃないかな、と。

娘役としては背も高いし、スタイルがいいので、ああいう凜とした役は似合うよね。

 

 

③まかまどお披露目公演として

エストサイドストーリーもヴァンパイアサクセションも見れていない私。

 

次のトップコンビはまかうらだと信じて疑わなかった伶美うらら推しです。

 

まどかとのコンビは身長差も年齢差もありすぎな上、真風氏の耽美なお顔立ちとくりくりお目目で童顔なまどかは合わないと思っていました。

 

何の演目が出来るの?どれやってもお兄ちゃんと妹にしか見えないでしょ、って。

 

そんな中での今回の天河。

上でも散々述べてますが、めちゃめちゃ良かったです。

 

現代からタイムスリップさせられたおてんばボーイッシュな女子高生と古代オリエントのイケメン王子。

 

年齢差も関係的にもこの二人が演じるのにぴったりでしたし、原作ファンも文句ないビジュアルだったんじゃないでしょうか。

他の宙娘じゃできなかったな、と思います。

 

まかまどだったからこそ見れた作品だったし、天河が見れただけでもまかまどで良かったと思えるくらい、今回の作品は個人的にとっても好きでした。

 

ここで背伸びして大作モノとかやらなくてほんとによかったなと思います。

 

ただ、次は日本もののショーとレオナルドダヴィンチのお芝居。真風氏がダヴィンチってことは、まどかはモナリザのモデル…的な?

 

うーん、シックな感じのお話だしどうなるか…ちょっと不安な部分もありますが、次回も楽しみです。

 

少し長くなったので、ショーはまた次回。

 

 

 

 

 

【はじめての相席屋】相席屋とはこういうところだ!

この変人日記というブログは、タカラヅカへの愛を叫ぶことをメインにしているブログなんですが、何故か「ボーイズバー」で検索して入ってくる人が多いんです。

 

tomopun.hatenablog.com

 

自分でもちょっとびっくりしてるんですけど、「ボーイズバー興味ある人結構いるんだな」と同時に、ボーイズバーのこと書いてる記事少ないんだなァと思ったわけで。

 

で、今日はそのボーイズバーに行くきっかけになった相席屋にとうとう行ってきたんで、相席屋について書こうと思います。

 

 

相席屋に行こう

最初は相席屋に行くつもりなんてなかったんです(匿名希望さん)

 

 

先日、思い立ったが吉日!とばかりに友人が大阪からぴゅーっと東京に無計画でやってきました。

 

朝から上野で人間の隙間からパンダ覗いたり、スカイツリーの足元でピザ食べまくったりしてたんですけど、夜になって行くところがなくなったんです。

昼のピザはまだ腹の中でふんぞり反ってるし、カラオケとかゲーセンという気にもならない。

 

しかも、友人は思い立ったが吉日で来たもんで、新幹線の早割とかそういうお得なアレコレは使わずに旅費を定価で支払ってるわけです。

つまりあまりお金は使いたくない。

 

そこで思い付いたのです。

 

「そうだ!相席屋に行こう!」

 

と。

 

 

相席屋とは

 

相席屋とは読んで字のごとく、相席するです。

 

見知らぬ素人男女がランダムにくっつけられ、1つのテーブルで酒を酌み交わすという、今流行りの新スタイルの居酒屋です。

お見合いおばさんも真っ青!

 

料金はこちら

▼女性
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※私が今回行った池袋店は相席してない時のフードは有料だそうです。

 

▼男性
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飲み放題食べ放題ですが、お酒はドリンクバー形式、

食べ物はビュッフェ形式と注文式の2パターンあります。今回私が行った池袋の店舗は注文式でした。

 

 

 はじめての相席屋

私たちが訪れたのは土曜日の夕方、もうすぐ18時になろうかという時分。

 

はじめて行くからには、と相席屋アプリなるものをインストールし、店舗の混雑状況等、下調べをしてから行きました。

 

ちなみに今回我々が訪れたのは池袋の店舗。

駅からも近く、わかりやすいところにあります。

 

ボーイズバーに行くきっかけになった新宿歌舞伎町の相席屋は22時前で激混みでしたが、今回は時間が早いこともあって並ぶこともなく、すんなり案内されました。

 

印象的だったのは、店頭でシステムを説明してもらった最後に言われたこの言葉。

「男性は料金が発生していることを決してお忘れにならないように」

 

この言葉とその後の店内の様子を見て確信したのです。

ここは婚活の場ではない。

即席キャバクラ

なのだ、と。

 

 

相席屋は即席キャバクラ

早い時間ということもあって、店内には女の子のみのテーブルが多く、男性客の数はわずか。

 

私たちもすぐには相席にならなかったのでしばらく店内を観察することに。

 

▼観察結果

女性:20代前半(入るときに身分証確認されるよ)

→若い子が多い印象。しかし、派手な子ばっかりではない。

 

男性:20代半ば~30代前半

→女性より年齢層は高め。若者らしく騒いでるような人は少ない。

 

女性の方が若いから、というのももちろんあると思うんですが、

 

無料で飲み食いしてる=間接的に男性に払ってもらってる

 

という意識があるからか、女子も結構頑張ってる(ように見える)。

 

右のテーブルは若さを売りに「え~♥️」などと言いつつキャピキャピし、左のテーブルはトークと明るさを売りに酒を飲んでいる。

 

タバコ吸う人が来ても断れないよなァ、とげんなりしつつも、

左のテーブルの女の子たちがガンガンフードを頼んでるのを見て、我々も相席になったらフードを頼ませなければ、と謎のキャバ嬢意識が芽生えました。

 

 ※時間制の料金設定だから別にフードを頼んだところで店に金は入らない。

 

 

いざ、相席

10分ほど経ったところで、店員さんが「次、相席になるので準備お願いします」と伝えにきてくれました。

 

「カッコいい人だといいな」とかではなく、

「タバコ吸わない人でありますように!」

「変な人じゃありませんように!」

と心の中で祈りながら居住まいを正します。

 

 そうしてやってきた一組目の相席者がこちら。

 

▼Aさん

30代半ば。北海道出身。Bさんとは高校の同級生。

今日は飲み会前に時間が余ったから相席屋に初参戦。

阿部祐二国分太一を足して割ったような感じ。

 

▼Bさん

同じく30代半ば。北海道出身。Aさんとは高校の同級生。Aさんと同じく相席屋ははじめて。

顔は薄めで全く記憶に残ってない。

 

 

まずは顔を見合せ会釈。期待と不安と緊張が入り交じります。

第一印象は大人の男性、といった感じで悪くない。

 

そして乾杯。

出身地やそれぞれの関係性、年齢、仕事、お酒の好き嫌いなど定番の質問をしつつされつつ、後半はAさんの最近あった面白い話を聞くことに。

 

1ターン30分なのでその間女性から席を立つのはNG。あくまでもお金を払ってる男性に主導権があります。

 

彼らはこの後飲み会があることもあり、20分ほどで席を立つことになったんですが、最後の最後にやってきた難関が

 

LINE交換

 

別に減るもんではないけれど、特に増やしたくないというのが本音。

彼らは20分話した限りは良い人だったのですが、基本的に我々は知らない人と飲んだりするのはあまり好きではないので、LINEを交換し、その後誘われたところで行かない可能性が高い。というか100%行かない。

 

その上に友人は東京で働いている設定にしていたのでバレると面倒くさい。

(設定を作りたがるのは女の性でしょうか?)

 

加えて、私のスマホは電池残りわずか。

(わずかと言いつつ、30%くらいはあったけど)

 

しかし、店員のあの言葉が頭をよぎる

 

 

「男性は料金が発生していることを決してお忘れにならないように」

 

 

というわけで、私は充電がないことにし、友人だけ交換しました。

…ええ、本当に申し訳ないと思っております。

 

そして彼らは去って行ったわけですが、はじめての相席にしてはなかなか良い人があたったんじゃないかと思います。

タバコも吸わなかったし、騒いだり、プライベートに踏み込むこともなかった。

我々も喋り役(私)と綺麗どころ(友人)、とキャラを分け、即席キャバ嬢としてそこそこ頑張ったと思います。

 

謎の達成感にうち震えていると店員さんが「次も相席されますか?」と聞いてくれました。

 

どういうタイミングがで帰ればいいのかな、と思ってたので、確認してくれるのはありがたいですね。

 

ひとまず、我々は相席続行を希望することにしました。

 

 

相席2組目

 

1組目の時は何故か友人も東京に住んでる設定にしたので、どこ住んでんの?とか会社どの辺?とかの質問に答えるのに大変難儀しましたので、2組目は年齢を誤魔化すだけにしました。

 

そんな嘘つきコンビと次に相席になっちゃったのがこちら

 

▼Cさん

26歳。関西出身。相席屋はしょっちゅう来てる。

今日は男同士の飲み会のあとに参戦。

 

▼Dさん

26歳。同じく相席屋はしょっちゅう来てる。

Cさんの会社の同期。同じく飲み会あとに参戦。

 

 

我々は25歳と年齢詐称したので、「1つ上ですね」と言いましたが、実際は1つ下ですね。

 

彼らは既に酒が入っていた上に年が近いのもあって喋りやすく、延長してくれて2ターン(1時間)同席しました。

1組目よりも楽しい空間をご提供出来たのではないかと思います。

 

ちなみに、私たちがキャバ嬢ぶって店のために頼まねば!と思ってたフードもガンガン頼んでくれました。

なお、フードは見たところほぼ冷凍食品です。

 

 

少し打ち解けたこともあり、いくつか相席屋について質問してみることにしました。

 

 

Q,相席屋にはよく来るの?

A,男同士で飲んだ後の二次会としてちょくちょく来る。気分転換に女の子と喋りたい。

 

Q,失敗したなぁ、って思った相席はあった?

A,失敗というか、全然喋らない女の子とあたったことはある。やっぱり楽しくお喋りしたい。

 

Q,相席屋で出会った女の子と進展したことは?

A,LINEの交換することは多いけど、連絡しても大体スルーされる。それでもめげずにLINEは交換する。

 

 

このCさんDさんとは友人も楽しく喋れたようで、最終的は我々二人ともLINEを交換しました。

 

ただ、最初の「よろしくね」スタンプ以降、やり取りはしていません。

案の定、彼らとのトーク部屋はLINEの隅に追いやられ忘れ去られることでしょう。

 

 

相席屋は暇つぶしにオススメ

相席屋は「出会い」というよりは暇つぶしにオススメだと思いました。

 

今回相席した二組はどちらもとても良い人だったので、ちゃんとLINE交換して積極的にやり取りすれば恋愛に繋がる可能性があったんじゃないかな、とも思います。

 

中には、そのまま連れ立って出ていったグループもあったので、相席屋カップルも少なくないのかな、と。

 

とは言え、1時間あるかないかくらいの時間を共にするだけですから、相席屋での印象が良かったからといって、安易に外で会ったりするのはどうかと思います。

※身分証は確認してるけど

 

男性にちやほやされたい女の子やお金がピンチな子、あとは暇つぶしにはいいかと思います。

 

私は今回はじめて行きましたが、大体LINEは聞かれると思うので、本当に交換したくない人は充電無しの状態にしていくといいかと思います。

(ポータブル充電器を持っていくのを忘れずに)

 

是非あなたも素敵な相席屋ライフを。

勃発!電車座席権利戦争

私は通勤で電車に一時間ほど乗る。

 

乗り換え無しの一本なのでなるべく座りたいと思ってる。

 

誰がどこで降りるかを把握して虎視眈々と座席を狙っている。

 

それは、私だけじゃなく電車に乗り合わせた過半数がそうであろう。

 

でも、降りてくる人がいる中を押し退けてまで座りたいとは思わないし、車内でダッシュして座りたいとまでは思わない。

 

それでも、電車の座席に座るのに必死になってる人もいるわけで。

本日、そんな通勤電車の座席権利争いに勝手に巻き込まれて非常に不快な思いをしたので記録しておきます。

 

これを読んで身に覚えのあった方は行動を改めて頂けますよう、お願い致します。

 

 

 

さて、事の始まりは本日午前8時すぎ、私が電車に乗った時間まで遡ります。

 

私はいつも同じ電車の同じ車両に乗っているのですが、今日は車内のメンツが少し違っており、4割の確率で座れる座席も空いていませんでした。

 

立っている人もいつもより多く、途中で降りるのがわかってるメンツの前には既に人が立っており、私は半ば諦め気味にスマホをいじっていた女性の前に立ちました。

 

 

▼最初の位置関係

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 扉   女性①  女性②  女性③  男性

                           私     サラリーマン

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つり革を掴んで友人とLINEをしておりましたら、1駅、2駅と進み、段々電車には人が増えてきて各個人のパーソナルスペースはかなり狭くなってきました。少し揺れたら誰かと肩がぶつかるくらいの距離感です。

 

そして5駅ほど過ぎた頃でしょうか。

今回の事件を起こす、ある人物が乗り込んできたのです。

 

60代くらいでしょうか。お化粧をばっちりして、いかにもおでかけします、といった出で立ちのお上品なおばさま。

トートバッグサイズのかばんを2つ持っていました。

 

そのおばさまは、人を押し退け押し退け、少しの隙間もなかった私とサラリーマンの間に割り込んできたのです。

 

「ごめんなさいねぇ」と言いながら割り込み、網棚に2つの荷物をどうにかのせました。

 

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扉   女性①    女性②    女性③     男性

       女性         私      おばさま    サラリーマン
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サラリーマンとの間に入ってきたので、私もサラリーマンも人混みの中、少しずつずれてこの位置に収まります。

 

車内は混んでますから、強引に割り込んできたおばさまに「ここ入ってくるか?」とは思いつつも、混んでるからなァくらいに思って友人とのLINEを続けました。

 

そして次の駅に着いた時、事件は起こったのです。

 

 

まず、私の真ん前に座っていた女性②が降りました。

この人の降りる駅はチェックしてなかったので、ラッキーです。

 

私は彼女が降りれるようにスペースをあけ、そのまま座ろうとしました。

 

扉近くで人の流れもあるのでサッと座ってスペースを空けるのが賢明です。

 

もちろん、今日もそうしようとしました。

 

 

肩にかけていたかばんを胸の前に寄せ、座ろうとお尻を下げたら

 

座れないんです。

 

 

私の体が何故か斜めになっているのです。

 

 

予想外の出来事に一瞬理解が出来ませんでした。

 

状況を把握しようとよく見ると、例のおばさまが私にもたれかかってきているのです。

 

まだ電車は発車していませんでしたが、揺れて態勢くずしたのかな?と思ってると

 

「足入っちゃった」「足入っちゃった」と繰り返すおばさま。

 

足?と思って下を向くと私のお尻の下、というかお尻の横におばさまの膝が入っているのです。

 
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赤:おばさま

青:私

灰色:元々座ってた人たち

 

人に押されて、バランスを崩して膝を置いたのか…?

 

そう思ったのと同時におばさまが膝を抜いたので、私はストン、と座席に。

 

ここまでで6秒くらい。

 

予想外の出来事にぽかんとしていると頭上からおばさまの声が。

 

 

「あらァ、座れなかったわ」

 

 

…え?待って待って

 

まさかとは思うけど、もしかして膝で席取ったってこと…?

 

と驚いたのもつかの間

 

「女性って怖いわねェ」

 

……………え?

 

 

状況を確認すると、私が席に座ろうと後ろを向いた一瞬の隙に、席に座りたくて必死だったおばさまは膝を突っ込んだと。

 

だけど、そんなこと知らない私は普通に座るわけですから、おばさまの足が邪魔で座れず、体が斜めになり、おばさまはバランスを崩し私にもたれかかってきた、ということ、か。

 

 

…ドン引きです。

 

 

ドン引きですよ、おばさま。

 

 

 

そして私が席を奪ったとでもいうような台詞。腹が立つとかそういう感情はなく、ただただ呆れます。

 

女性って怖いわねェ

ってそれまさに私の台詞なんですけど。

 

 

いっそ席譲ってやろうかと思いましたが、脳内の状況把握に時間がかかり、少し時間が経ってたので無視を決め込むことにしました。

 

恥ずかしくて私を悪者にしたのかもしれないですけど、正直気分悪いです。

 

 

そうこうしてると、事件があった2つ先の駅で、私の両側の席が空きました。

おばさまは隣のサラリーマンに「いいかしら?」と断って座ったんですけど、座る直前に

 

「醜い争いしちゃったから…オホホ」

 

 

 

醜い争いしたのはあなただけですけど

 

 

 

 

 

座りたい気持ちはわかりますけど、膝で席取るって非常識だと思います。

 

「はあ?俺の方が先とったし」

とほんのちょびっとの差で権利を主張してる小学生男子と同じです。

 

 

しかも、最後まで私に罪をなすりつけるって、怒りよりも驚きと呆れしかないです。

 

若い人は席を譲らないとか、老人は譲ってもらって当たり前だと思ってるとか、各世代ごとに色々言われてますが、年齢どうこうじゃなくて、その人の意識の問題でしょ。

 

今回のおばさまは「おばさま」と私に呼ばれるくらい年齢を重ねているにも関わらず、こういった行動をとったわけですけども。

若い人がやってても引きますけど、もう何十年も生きてきてるおばさまがやるには、幼稚で恥ずかしい事をしたと思って頂きたいな、と思います。

 

どうしても座りたいなら特急に乗ってください。

舞台観劇は渋い趣味? ミュージカルって面白いの?

「ご趣味は?」と聞かれたら私は「宝塚歌劇を見に行くことです」と声を大にして言うのですが、他のヅカオタの皆さんはどうなのでしょう?

 

 

さて、今日のテーマは

舞台、観劇という言葉がもつ一般的なイメージについて

です。

 

 

舞台=渋い?

 

なんでこんな話をするかと言うと、GW前に後輩の営業くんとクライアント先に向かっていた時に「GWどこか行く予定とかってあるんですか?」と聞かれたんですね。

 

で、私はこう答えたわけです。

 

「舞台見に行くよ」

と。

 

半年以上前から楽しみにしていた1789の再演です。初演見に行った時の感動は凄まじく、再演が決まって絶対また見に行こう!と必死にチケット取りました。

 


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(行って来ました)

 

なので、顔から嬉しさを滲み出しながら「舞台見に行くよ」と言ったわけです。

 

そしたら返ってきたのが

「へぇ、渋いですね」

 

……渋い?舞台見に行くのが渋い?

 

演目の話はしてないけれど、1789は全く渋くない。というかむしろめっちゃ華やか。

いや、もちろん演目が渋いかどうかの話じゃないとはわかりつつも、別に能とか歌舞伎を見に行くわけじゃないんだけどな、とはてなマーク。

 

彼は私が宝塚が好きなことを知っているようで「宝塚ですか?」とそのあと聞かれたので、舞台=古典芸能と思っているわけではなさそう。

 

若い男の子からしたら、舞台を観劇するのって渋いのかァ…なんて思ったんですが、最近はアニメやマンガ、ゲームの2.5次元舞台なんかも増えてますし、歌舞伎だってワンピースやったりと若い人にも楽しめる演目が増えてきています。

 

それなのに舞台=渋いって思われるのはなんだかなぁ…なんて思いながらクライアント先に向かいました。

 

 

その日打ち合わせしたのは、アパレル関係の会社の役員の方でした。

30代半ばくらいのおしゃれな男性です。

 

この打ち合わせの中で「私、舞台見るのが趣味なんですが」とまたしても舞台の話をする機会があったわけなんですが、

 

こう言われたんです。

 

「へぇ、舞台?渋い趣味だね」

と。

 

 

私より年上の社会人男性をもってしても舞台=渋いというイメージなのか、と驚きました。

 

深堀りすることはなかったので、彼が舞台という言葉を聞いて何を思い浮かべたかわかりませんが、パッと「渋いね」という言葉が出たくらいですから、彼の中ではそういうカテゴリに属されているのでしょう。

 

 

そもそも 渋い とは

1 渋柿を食べたときなどの、舌がしびれるような味である。「―・いお茶」
2 はででなく落ち着いた趣がある。じみであるが味わい深い。「―・い声」「―・い色のネクタイ」「目の付け所が―・い」
3 不愉快そうな、または、不満そうなようすである。「―・い顔をする」
4 金品を出すのを嫌がるようである。けちである。「―・い客」
5 動きが滑らかでない。「湿気でふすまが―・くなる」
[派生]しぶさ[名]

渋い(シブイ)とは - コトバンク

 

今回に関しては、2の「派手でなく落ち着いた趣がある。地味であるが味わい深い」の意味でしょう。

 

趣味としてはお金もかかるし、大人の嗜み的なイメージがあるのかなぁ、と予想。

なかなかハードルも高いし、近寄りがたいんでしょう。

 

こうやってしっかりと意味を考えた上で考えると「大人の趣味ですね」と言われた気がしてきますが、言われた直後は渋い=マイナスイメージを持ちました。

 

もちろん、彼らがマイナスな印象で渋いと言ったのかはわかりませんがね。

 

まぁ、他の意味がマイナス要素のものが多いので仕方がないことです。

 

 

舞台=渋い と思う人は多分舞台を見たことがない

 

きっと、今回「渋いね」と言った男性二人は舞台(歌舞伎とかじゃなくて、それこそ1789とかマイフェアレディとか)を見たことがないんじゃないかなと思います。

 

まぁ、確かにそうそう見る機会もないのかもしれませんが、V6の坂本くんと多部ちゃんがTOPHATやるとか、福士くんが髑髏城やるとかニュースで取り上げられてたりするのに、お芝居はテレビ、ライブ、映画とは別のモノと思われているのでしょう。

 

マンガや小説でも「デートで映画を見に行く」という描写はあっても、デートでお芝居を見に行くことはありませんものね。

 

テレビから舞台に転向して活躍してる俳優さんだと、テレビに出てないだけで「芸能界やめたのかとおもってた」なんて思われることもしばしば。

 

昔は夏におっととっとしてカレーライス作ってたソニンが舞台で引っ張りだこの大活躍してるなんて、知らない人は知らないわけです。

 

 

それでも劇場は増え続ける

名古屋の中日劇場はこの春で閉館となりましたが、池袋には新しい劇場が出来ます。

 

供給は増えているわけです。

 

中日だって建物の建て替えで閉館しただけで、場所を移して再開する可能性だって十分ありえますし。

 

でもその供給を受けて喜んでるのって、舞台好きとその舞台に出ている俳優さんを好きな極々一握りの人だけなのでしょう。

 

一部の人間の中で供給を消化しているのはもったいないな、と彼らの「舞台=渋い」発言を受けて思いました。

 

 

と言いつつ。

 

星組のチケットが1公演分しか取れてないので誰かください。

 

 

追記:日テレの「一周回って知らない話」でミュージカルって何が面白いの?ってやってますね。

ちょうどいいタイミングでびっくりです。

 

「何が面白いかわかんない」って声多かったし、やっぱり取っ付きにくいんでしょうねぇ。

地球ゴージャス ゼロトピア 観劇

先日、午後休とって地球ゴージャスゼロトピア観劇してきました。

 


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もちろん柚希礼音ちえさん目当てで行ってます。

そりゃそうよ、ヅカオタだもの。

 

 

宝塚以外のお芝居を見るのはこれで3回目なのですが、この類いのお芝居は私には合わない気がしています。

 

というわけで以下感想。

ネタバレ注意!

 

 

 

ストーリーをざっくり説明すると、

 

豪華客船が沈没し、無人島に打ち上げられたちえさんたち。手元にあるのは島でとれるココナッツと船から流れ着いた食料だけ。脱出する術もなく、島を探索していく中でそれぞれの過去が露になっていく。彼らの過去とはなんなのか?そしてこの島はなんなのか?

 

 

よくある…と言ってしまえばそれまでですが、見ず知らずの人間たちが知らない場所に集められるんだけど、実は彼らには共通点があって…っていうやつです。

 

ストーリーに関してはまたあとで感想を述べるとして、

まずはちえさんから。

 

 

柚希礼音が女性になってる

宝塚退団後、レオンジャックは見に行ったんですけど、お芝居は初めて。

 

まずは、星組ジャイアンであるちえさんが、違和感なく綺麗な女性に変貌されていることへの感動。

 

伸びた髪(ウィッグだけど)もレースのワンピースもとってもお似合いだったし、少し高くなっているものの、昔の聞き馴染みのある伸びやかな歌声も聞けました。

 

ダンスなんかは相変わらず素晴らしくて、他の人が息切れされてる中、一人だけ平然とされていて、流石だなと思いました。(これはそういうお芝居だったかもしれないけど)

 

 

女優さんとして頑張っていらっしゃる中にも、指先の所作など、男役時代の名残が見えてヅカファンとして嬉しい部分もあり…

 

「ちえさんの女優として頑張ってる姿を見る」ためのお芝居としてはとても良かったです。

 

 

 

で、ちえさん以外ですごく良かったのが1つ。

 

藤林美沙さんのタップ

出演者の中に張り付いたような笑顔の女の子がいたんですよ。

 

人の話聞かないで妄想炸裂していて、リアルにいたら絶対に友達になれないタイプ

しかも、ずーっと張り付いたような笑顔。

 声優さんかな?と思うような高くて演技がかった声。

 

なんとなーく気になって見てたんですが、彼女の過去を回想した場面を見て一気に引き込まれました。

 

タップをね踊ってるんですけど、躍りながらの演技にタップの音が加わって、怒りとか焦りとか、どうしたらいいかわかんない行き場のない感情の波がすごい。

 

ストーリー的には「うん?」って思わなくもなかったんですが、とにかく気迫がすごかった。

あれ毎公演やってるの単純にすごいなって驚きます。

 

1幕終わった後、一緒に見た母も「タップの子すごかった」って言ってまして、名前を調べたら藤林美沙さんというらしい。

ウィキペディアが見つからなかったので誰か作ってください。

 

 

 

で、今回一番お話したいのがこれ。

 

ストーリーと脚本

※すごくよかった!って思ってる人は見ないでください

 

 

 

ちえさんの素晴らしさも藤林さんのタップも霞むような壊滅的なストーリー。

 

普段しっかり作り込まれた小説やタカラヅカのお芝居を見てるから余計そう思うのかもしれませんが、ゼロトピアは詰め込みすぎ かつ 方向性が曖昧すぎると思いました。

 

 

そういう面白さは求めてない

面白いんですけど、ストーリーに深みがあって面白いわけではなく、コント的な面白さなんですよね。

その場限りのアドリブ的な面白さというか…

 

例えば、シリアスな場面でセットの大きな岩の上から苦しそうに気持ちを吐露する新田真剣佑くんに対して、岩の下で話を聞きながら「うん、いいけど、上から目線すぎない?」とナチュラルに話す寺脇康文さん。

(物理的に上の位置から話してるから)

 

そして立て続けに

「汗すごい、めっちゃ落ちてくる」

という寺脇さんの台詞。

 

これアドリブじゃないですよね?

普通にシリアスな場面にこのアドリブ入れたら破綻しますもんね?

 

正直、これ毎回やってるのかと思うと引きます。

 

しかも、このコント的な笑いをシリアスな場面だろうがなんだろうが関係なく幾度となく突っ込んでくるのがありえないな、と思いました。

 

コメディにしたいのかシリアスにしたいのか全くわからない。

 

 

どこに着地したいのかわからない

ストーリーの結末はこんな感じなんですけど、ラストにいけばいくほど突っ込みどころが満載すぎる。

 

 

地球は人間がのせい(戦争とか)で壊れかけていて、みんなが流れ着いたこの島はその影響を多分に受け、既に色が失われてしまっている。

そこで、もう人間同士の争いが起きないように、岸谷五郎演じる黒幕が対人間用の兵器を作っていて、兵器のパワー源になる「怒り」を持った人たちを集めた。

怒りの内容は戦争、飢餓、いじめ、恋愛のゴタゴタ、身内の不信死、無理矢理の近親相姦などなど。何の怒りもない寺脇康文は間違えて連れてきちゃったおもちゃ販売店の社長。

過去に負けずに強くなった西川さんに勇気をもらって、気持ちを奮い立たせようとする皆だが、真剣佑の兄を死に追い詰めたのがちえさんだと判明してしまう。しかし、ちえさんに一目惚れをしていた真剣佑。兄の死への怒りよりちえさんへの愛が勝り、岸谷一派との戦闘へ加わる。が、真剣佑を庇ったちえさんは刺され死亡。岸谷一派は敗れ(たのか?)、島に花が咲き、西川さんは歌い、END。

 

大きなテーマは「争いはやめてみんな仲良くしましょう」ってことなんだと思うんですが、「愛」とか「立ち向かう勇気」「環境破壊」みたいなサブテーマらしきものが最後に怒濤のように押し寄せてきて「ちょ、待てよ!」ってなります。

 

 

キャラクターが中途半端

今回、島に流れ着いたキャラクターがちえさん含め8人いるんですけど、ちえさんの過去に焦点をあてすぎて中途半端になってる気がします。(それだけじゃないと思うけど…)

 

まず、西川さんはヒーローポジションなのかと思いきやそうじゃない。

みんなを導くキーマンではあるけど、既に怒りを自分の力で昇華させて前を向いてるから、みんなの過去が見えてるわけですよね?なのに兵器のパワー源である怒りのある人として呼ぶのおかしくない?

 

次に、宮澤佐江/花澤香菜

この二人のは正直Wキャストにするような役ではないのでは?

戦闘シーンで先陣きって服を脱ぎ捨て、「あの辛かった経験があったのはここでみんなを守るためだったのね」とか言ってるけど、鉄バットで父親殴り殺しただけだろっていう。武道の達人かなんかかよ、っていう。

 

で、彼女は父親に襲われてから肌を露出出来なくなったらしくて、戦闘シーンで服を脱ぎ捨てたのはそれに打ち勝ったって意味もあるんだけど、それまで何にも言ってなかったのに戦闘ちょい前に「露出できなくてミニスカート穿けないから…」みたいな台詞が急に出てくるんですよ。確かにみんな上着脱いだりしてたから暑い島なのかなとは思ったけど、それならそれで

「暑いね、上着ぬがないの?」

「ううん、私は大丈夫…」

程度の伏線はいれないとわからんよ。

 

一番謎なのが寺脇康文さん

彼はなんなの?ピエロなの?

面白キャラとして入れてるんだと思うんですけど、島に呼んじゃったのもうっかり間違ったからだし、みんなをなだめて説得させるキーマンかと思いきや、それは西川さんがやってるし。コメディ要員なのはわかるけど、この物語に存在させる理由が薄すぎる。

 

 

 

1回しか見てないからわかりきれてないのかなって気もするけど、普通の人はそんな何回も見ないわけだから、 1回でわかって楽しめるお芝居じゃないとダメだよな、という気もしてる。

 

多分これあてがきだよね。

ストーリーの良し悪しより、役者の良さを伸ばす感じなんだろうな、と思う。

 

タカラヅカみたいにトップコンビと2番手メインにスポットライトを当てればいいってもんじゃないから、難しいとは思うんだけど、もうちょいストーリーとしての面白みにこだわって欲しかったな、というのが正直なところ。

 

 

 

 

…なんて。

偉そうに言ったけど、自分が脚本書いてこれ以上に面白いものが書けるかといったらわからないし。

脚本にして、実際にお芝居にして興行してるんだからすごいよな、と思います。

 

でも2回目はいいかな。